どこかの地域が完全に除染に成功したという話も聞いておりません。
さて、そんな中地域住民の方含めて「情報の見方」として以下の内容を十分に検討されるのがベターに思います。
現在は言うならば「事故処理過程」なワケですが、汚染物質の除去(こういう表現の方がわかりいいかと)は全くといいほど進んでおりません。
建材として流通の結果拡散までしております、
そんな中今回の汚染物質につてい「様々な識者が”様々な”解説」をしている関係でいったい誰の発言を参考にすればいいのかわからない方もいらっしゃるかと思います。
違った角度から見てみましょう。
以下の二件引用ご覧ください。
(参考として全文引用します)
■「黒い雨」線引き確定困難 厚労省検討会http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012012002000193.html
広島の原爆投下後に降った「黒い雨」で、広島市や被爆者団体が求めている救済範囲拡大について、厚生労働省の有識者検討会が設置した作業部会は二十日、市が被爆者らに行った調査の分析から「黒い雨の降雨域の確定は困難」とする報告書を検討会に提出した。検討会は今後、取りまとめ作業に入る。
市は二〇〇八年に被爆者らに健康意識調査を実施。千五百六十五人の証言から、黒い雨が降った範囲は国の指定地域より約六倍広く、今も健康や精神面に影響があるとして、国に援護対象の拡大を求めた。作業部会は昨年十月から、市の調査データを基に降雨範囲や健康への影響を検証してきた。
報告によると、市が主張する降雨範囲のうち「黒い雨を体験した」と答えた人が50%を超える地域は一部に限られた。爆心地から遠い地域ではデータ数が少なく、六十年以上前の記憶でもあり、「十分な解析は困難」とした。また、黒い雨の体験者は精神面で健康状態が悪い傾向があり、その理由は放射線の影響への不安や心配と結論づけた。
広島市原爆被害対策部調査課の漆原正浩課長は「降雨域の線引きができないだけで、報告は降ってないとは言ってない。現在の降雨域が全体像を表していない一つの証左。国はそれを冷静に受け止めてほしい」と話した。
重要なのはもちろん
「黒い雨の体験者は精神面で健康状態が悪い傾向があり、その理由は放射線の影響への不安や心配と結論づけた」
↑ここですね、
(一部の放射線健康被害は無い説唱える識者にも同様の発言がよく聞かれます。これは昔「鬱病」の労災認定が難しかった時の話と似ている部分あると思います。)
■福島原発事故に関しては郷原氏も興味深い発言してます
(Twitterからの引用)
http://twitter.com/#!/nobuogohara/status/160153182507499520
「被曝した」だけでは(大量被曝で急性症状が出る場合でない限り)、業務上過失致傷の「傷害」とは言えない。それが原発事故を刑事の過失事件と捉えることの困難性です @mikihiyamada SPEEDIが正しく運用されず、多数の国民が大量被曝した件。何故地検は捜査に動かない?
つまり現在解説なり発言している識者には、
訴訟になった時原告側の証人として発言する人と、被告側の証人として発言する人の双方がゴチャゴチャになっているという事です。
(マスコミもこの分類なり切り分けを全く補足して紹介しておりません)
「この専門家はどちらの立場の人なのか」
(健康被害の疫学的証明は非常にハードルが高く、その地域に○○症状が10倍に増えている程度では訴訟の継続すら難しい。←負ける確率が大変高いので公害などの訴訟が”最後には政治決着”となること珍しく無いのです。)
頻繁に耳にする『証明されていない』という言葉の意味には「そういう部分も含まれる場合がある」ということになります。
ですから「どの情報が自分サイドなのか」ここを予め念頭に置いて判断するべきでしょう。
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