細かくニュースチェックしている方ならマスメディア情報からも昨今の増税キャンペーンが財務省主導の官制報道であり(しかも大蔵省時代のOBが首かしげているという)、谷垣氏と野田首相の会談をセッティングしたのも財務官僚と言われてるなど、ここのところの政界の動きの背景読み取ってらっしゃると思います。
※特に最近のNHKは「どうかしちゃっているレベル」までいってるでしょう。
その影響か既に買い控え的な傾向が相当に出ているようで、
(伸びているのが「エコカー補助金」のある自動車販売というのが皮肉←これは減税の更に上いってますから、何故マスメディアはエコカー補助金はばら撒きって言わないのでしょうね(笑、実に不可思議です。)
増税法案の施行が数年先の話ということもあり、余計に先行きの不透明感から買い控えが進んでいるものと思われます。
日銀による事実上のインフレターゲットにより好転しかけている矢先にバケツで水って状況です。
更に言えば中所得以降の階層で無貯蓄が拡大していますから、買い控えになりやすいバックグラウンドもある訳であります。
「自分の任期中に増税法案を」という官僚の暴走に近いこの状況は(これに着火したのは菅首相ですから民主党反小沢派の自業自得でもあるのですが)、不動産相場にも影響与え始めています。
統計的に見れば(各社から送られてくる広告依頼資料などの動向からも)通年であれば内容のいい物件が「まさか一ヶ月空室ということはない、春なら尚更」な筈なのですが、明らかに今年は異例な状況が散見されています。
賃貸で言えば「引っ越し控え(か延期)」が相当深く進んでいるようです。
それも一般的な条件変更キャンペーン(礼敷下げ)程度では解決しない状況ですから、賃料などの条件が問題なのではなく「基本的に引っ越し需要そのものが引っ越し控えで後退している」と見るべきでしょう。
この”ナントカ控え”は勿論政界の動きを見てのものです。
増税派が勝つのか、デフレ脱却派(増税に異論は無いが行政改革と景気動向に応じて)が勝つのか、この動向が後数ヶ月はわかりませんから「様子を見ている」側面あると思います。
(+昨今のマスメディア報道の支離滅裂さが不透明感に輪をかけている。)
野田政権の動きが素人過ぎて手筋が見えないものだから余計に困った事になってます。そもそも野田氏自身増税への意気込みは(例のyoutubeの動画でお馴染みのように)「権力闘争のためで野田氏の本音ではない」ので更に困るという、、
更に(迷惑な話ですが)小沢氏の裁判結果を待たないといけない状況か加味されまして(もう無罪なのはわかっているので実際の判決が有罪でも無罪でもどっちでもいいのですが)、「もうね、何やっているんだか」な”雰囲気”はやはり景気動向に影響与えます。
自動車の伸び(勿論ここの伸びには震災復興需要も関係し)も結構ですが、大企業が伸びてもそれが所得に反映しない構造は何ら変わっていないのであり、これじゃ額面の数字が好転しても『乗数効果の無い公共投資』みたいなもんです。
政界動向の不透明感が落ち着かない限りちょっと厳しいですね、
ワカラナイネタ的いくつか挙げれば、
「石原新党は本当にあり得るか」
「先行して離党した小沢系民主党議員の糾合先はどうなる(鈴木宗男氏との和解はあり得るか)」
「亀井氏はどう動くのか(たちあがれ平沼氏との糾合優先までか)」
「橋下氏の動向的に(選挙資金スポンサー含めて)裏はどうなっているか(どこまで本気か不明)」
「マスメディア内の権力闘争の動向は(朝日もNHKも読売も今後不透明)」
「小沢氏は離党するか(そして判決は)」
「自民党は割れるか(その時公明党はどっちの自民に付くのか)」
「野田氏は解散できるのか(できない事はわかりきってますが”誰かからそう命令される可能性”までは否定できません)」
「民主反小沢現政権モザイクグループは実際どこまでの数固めているのか(前原氏謀反の噂も絶えないですし)」
「野田政権の政治判断による原発再稼働できるのか」
「米国大統領選の動向は」
※意外なところでポイントなのはジャーナリストを辞めた上杉氏が『自前メディア運営者・評論家筋』的に何を言い出すかってのもバカにならないかもです。
(現在彼の”切れっぷり”はかなりのレベルで←周囲が見ているより以上に怒っていると思いますよ彼、)
■俯瞰で見れば誰かが自由自在にコントロールできないって事態になっているのは間違いありません。
(仮に何かの間違いで増税法案が通ったとしても郵政の現状と同じように修正される事だってある訳で、おおよそ盤石とは言えない。)
政界の流動化が加速することはわかりきってましたが、
景気動向に影響与え始めるとなると「見ていて面白い」ってレベルではなくなってきますので、ちょっとなんとかしてくれっていうのが本音ですね。
(一体いつまで小沢氏頼みを続けるんですかねこの国は、)
■さて不動産動向に話を戻しますが、
今年は春相場のような実態はほとんど観測されずで(3月中に値下げとかの情報もありました)、昨年度からの相場状況がそのままスライドしている感覚です。
特別夏まで待たないとな状況もありませんので、引っ越し検討されている方は特別何時なら夏相場だからなど考えなくとも個人の事情優先で時期の選択してまったく無問題に思いますね。
(春のピークが無い分夏のピークも無いと予想されます。管理会社的にもキャンペーンなどの条件変更にもノーレスポンスな感触認識していると思われ、)
いやはやどうなることやらです。
(個人的な無責任予測・観測は心理学ブログの方に書くかもしれません、)
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財務省の動きが不動産相場に影を落としています
2012年04月09日
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