前回予告の『こんな部屋があった』レポートです。
立地は新宿区都心の某所
間取りはこちら
ご覧のとおり見事な和室の2DKです。
図面資料のキャッチコピーにも「情緒あふれる日本家屋」的な言葉があり、
ワンフロア1住戸なのかは定かではありませんが(階段はどこにあるんでしょうね)、それに近い内容であっただろうと推定できる三面採光の間取り、
築は昭和34年でした。
(昭和30年代ってだけでもう住みたくなってしまいますが、、)
浴室はバランスですから東京賃貸ベテランの方、特に女性のバラ釜使いの方に是非にというものですが、玄関の広さや収納の多さなどレトロデザインに興味ある方なら性別関係無くお勧めの内容。
広さは33.5u、木造ですから仮にマンションの壁芯計測なら36uを優に超えるのではないかと。
勿論居室窓は『腰高』で、
この年代から考えれば洗濯機置場は改装により増設されたものだろうと思います。
(冷蔵庫置場を転用したのかな)
冷蔵庫はどこに?と野暮な事は考えないでください(笑
そこも込みで賃貸ベテランだけが享受できる個性派でした。
賃料はなんと7万円(値下によるものでしたのでオフシーズン特価です)。
この部屋で契約を取れなかった事はとても残念でしたが(調査依頼自体がサスペンドとなったのですが)そもそもこの部屋は希望タイプ外だったのですが、あまりの希少価値から当時空室照会した資料です。
こういった部屋は高級リアルウッド系家具であるとか、真空管アンプなどが似合いますので賃料は格安でしたが、所得も安定した社会人中堅以上の方にも適合性高かっただろうと思うんです。
随分昔になりますが、更に古式ゆかしき木造アパートが某四谷にありまして(内階段の25u前後で6+3構成の2K木造7万5千円だったように記憶してます、それでも当時は十分格安でした)、そのアパートは管理会社担当者曰く「昔某有名演歌歌手が若い頃住んでいたんですよ」であったり、玄関土間が見事なタイル細工だったりなど今も記憶に鮮明です。
これぐらい情緒のある古築は実は都心に多く(郊外にはその時代賃貸住宅開発それほど進んでいなかったのであり)、外資欧米系の方にも好評なのです。
流石に欧米系の方向け的にはバランス釜は改装要ですけれど(欧米系に関わらず無精な男子向き的にも大家さんバランス釜はだけは改装がお勧めです)、滅多に見つからないレア度なので発見すると問い合わせ条件と違ってもやはり管理会社確認しちゃいますよね。
『ベテラン向き』という点で逆説的には「入居者を選ぶ部屋」とも言えるのですが、個人的意見として「こういう部屋が大好きです」。
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個性派古築木造アパート
2014年02月07日
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