アーカイブスにはあるんですが、常に検索でヒットされているとは限りませんから、今年から東京ビギナーな方向けに今年も3点ユニットのガイドをおさらいで書いておこうと思います。
retour&Rtourと違って『住まいの心理学』はアクセス多い方ではないので、お友達などに「今年から一人暮らしで3点ユニット慣れていない」なんて話がある時には伝達いただけると幸いです。
(といっても私も個人的に「3点使い」って訳ではありませんので、使い方のバリエーションはもっと多いんだと思います。業界的常識的な説明となっておりますので後は各人工夫でお願いします。)
■さて真っ先に説明しておかないといけないのがこちら
「シャワーバスとして使う時に排水口にネット装着するのを忘れずに」
浴槽でシャワーだけの時に、排水口に髪の毛を流されてしまうと「排水トラップ」が詰まっちゃうんですよ。
2chなどで時々不評を買っている3点ユニットですが、ほとんどの原因がこれです。
(B・T別の場合ほとんどの人がシャワーだけの場合も”洗い場で使用”してこちらにはごみ取りが排水口に予め設置されている。)
浴槽として使う事を目的としてますので(栓が効くように)、3点ユニットのほとんどが排水口にごみ取りが設置されてません。
ここをシャワーバスとして使って、髪の毛流し放題になるともうそれは誰でも想像がつくかと。
ところがこの排水口ネットはあまりにも備品なんで設備とかで置いてある事が無いんです。
(不思議な事に契約時にもあまり説明されない。)
必ずシャワーバスとして使用する時には以下様な排水ネットを使用してください。
(上記はサンプルなんでご自身の浴槽の排水口径にあったものを購入してください。100円ショップにも売っている場合あります。)
注:入居時に浴室に溜めた水を排水させて「つまりが無いかチェック」するのは『借主入居時点検項目』なので、必ず最初にチェックして問題ある場合には管理会社に連絡してください。
■3点ユニットがカビやすいの誤解
ユニットバスは基本換気扇は24時間稼働させてください。
3点ユニットのトイレ設備的に「トイレットペーパーカバー」であるとか「蓋カバー」などや「間違ってもトイレタンクの上に布など」置かないでください。
B・T別の側室内のシャンプーなど置く棚の下にタオル敷いたり、浴室のカラン(椅子)にカバー掛ける人いませんよね?そういう意味です。
3点ユニットでは「ぶっちゃけシャワーカーテンも不要です」。使い方的にちゃんとトイレ側は洗い場的に排水口ある理由は「本来はこっちで洗って(あまりそういう人もいないと思いますが)」という意味で、下手にシャワーカーテン使うとシャワーテンにカビがつくなどあまりいい話聞きません。
むしろザップーン・バッサーンとトイレ側にも遠慮容赦無く水かけて3点ユニットをお風呂で使う時には全力でトイレ側も使うのが正解なのです。
で、出る時に床を拭いて出てくると(100円ショップなどにある給水雑巾みたいなの使用)→トイレ掃除が事実上永久に不要になるってのが3点ユニットなんです。
(ミニマルコンパクトなマンションの場合なら3点ユニット室内温度もあまり下がりませんから便座カバーもできれば使用しないのがメンテナンス的にも便利。)
■3点ってぐらいにマルチです
「ある時はトイレ、ある時は独立洗面、ある時は浴室」これが3点ユニットで、
B・T別に比べると「トイレが寒く無いメンテナンスが楽」「独立洗面が無いB・T別の浴室内洗面より洗面の内容が上の場合が多い(トイレタンクなどがちょうどい棚になるなど)」それぞれの使用時に専用に使えば実に効率のいい設備です。大胆に使えば使うほど利便性が高まります。お風呂として使用する場合も西洋式にいきなりザップーンでお湯に浸かり、そのまま浸かりながら体を洗い(排水ネットを仕掛けて)排水しながらシャワーで頭洗いつつ出てくるみたいな。
仮に「B・T別で独立洗面の部屋なら水回りだけで7平米〜9平米いっちゃうので価格にすれば1万前後賃料が割安になります」マンションの場合3点ユニットNGは本当に勿体無い話なので、今回紹介の使い方は是非知っておいていただきたいところです。
3点ユニットの原型はそのまんま西洋の「レストルーム」ですから、日本の高級マンションにおいても(3点ユニットではありませんが)B・T同一レストルーム形式やホテル仕様の3点ユニットなど多数あります。マンションの場合に限れば、B・T別マストにしてしまうと優れた物件を見落とす事が少なくありません。
(二人入居以上であればB・T別になってきますけど→これも西洋建築ファミリータイプだとB・T同一レストルームが複数になったりするんですよね。)
■■■とにかく最初に紹介した『排水口ネット』■■■
こちら最重要ポイントになりますので、ご友人などでご存じ無い方いる場合には教えてあげてください。
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また今年も東京ビギナーな方多数と思いますので恒例の3点ユニットガイドです
2014年04月21日
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3点ユニット、最強だと思います。24時間換気してシャワーカーテン部分に洗濯物を干しても全然問題なし。最後に室内用の除湿乾燥機でかるく温めれば冬でも快適。これほどマルチパーパスな空間は無いかと存じます。
ではでは。
今回のテーマからは外れますが、3点ユニット系の1Rマンションは今後高齢者単身用の住まいとしてもお勧めなんですよね。
使い方さえ間違わなければメンテナンスも楽ですし、浴室内温度があまり下がらないため入浴時の事故も少ない、
巷には「高齢者専用マンション」などという詐欺まがいに高価な物件が供給されているようですが、「管理人常駐の分譲タイプ」「家事出張サービスを契約」「大きな買い物はネットスーパー利用」するだけで負けない水準の高齢者単身用マンションになるんですよ。
今後は制度として往診型の医院も増えると思いますから尚更です。
(下手したら高価な専用物件と比較してコストも5分の1とかになるのではなかろうかと。そして自由です。)
3点ユニットは日本が発明した建材の代表事例のひとつなんで、むしろバージョンアップの方向性で建材関係のメーカーに「○○タイプ」や「△△タイプ」などの展開も頑張って欲しいものです。
(短期の工事でサクッと室内側の造含もろともパネル工法的に換装できるユニット建材などもあるとよりベターだと思います。)