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東京の防犯性は地方で想像するより高い

2015年03月03日

今回も春のビギナー向け特集の一環です。
あまり知られていませんが東京の犯罪発生率は大都市としては低くですね、場合によると周囲の他府県より低かったりするのです。日本最大級の繁華街もありつつこの数字ですから基本的に正規の住居で暮らす分にはほとんど犯罪に遭遇する心配は地方における暮らしとおおよそ変わりありません。
更に基本的に住居における犯罪発生率は共同住宅より戸建ての方が大きいため、共同住宅を棟単位で見れば別の数字が出ることもあると思いますが、基礎的に共同住宅は安全です。
(※昨今都市部で金融資産関係のものが部屋に無造作に置かれている事もほとんど無いですし。)
まず、このファンダメンタルを抑えた上で東京の治安を考えますと、
重要なのは住居の設備ではなく、場所になります。
警視庁統計が以下です(犯罪情報マップ)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/toukei/johomap/johomap.htm


更に女性の場合ですと、JR主要駅などの場合「駅近=繁華街にも近い」となりますから、通勤・帰宅ルートが思い切り繁華街を通るのは得策ではありません。
更に共同住宅の場合「オートロック」は基礎的性能がプライバシー保全であり、防犯性能は副次的なものです。むしろ外国籍犯罪グループに狙われる場合もあり(その業界では簡単に開錠する方法が常識になっていたりします)、オートロックは一度棟内に入ると犯罪者も不特定多数の人の視線や巡回する警察からも守ってくれますので特定条件(小規模低層でベランダバルコニーが無いなど)を満たさない限り付随する防犯性能を発揮しません。
防犯カメラも一定の抑止効果があるにしても、一般の防犯心理は「刑事事件に及ぶもの」ほど深く検討されたものというより「不審者などの存在」が大きいと思うのですが、防犯カメラの映像は被害届・捜査令状の段取りが無いとプライバシー保護のため容易に提供されない場合があるので(実際に過去お客さんから聞いた実話で某高級マンションの屋内駐輪場のロードバイク盗難で交番のお回りさんに相談の上管理人室に赴いた程度では見せてくれなかったという話があります)、その抑止効果が刑事事件に発展した場合と考えた方がいいので、(基本的には東京の防犯性が高い点を踏まえて)心理的な部分や軽犯罪の抑止という点で万全なものでは無いのです。

(※女性の場合retourでも希望があればそのまま2階以上で探しますが、具体的な数値としては警視庁も「1/2階」と統計上1階も2階も同じ分類に属しており、厳密に言えばそれほど大きな相関関係は無いのですが、確かに「屋外の足音など聞こえ方は明らかに違います」から、心理的意味で「2階以上」の希望には別途意味があると理解しております。)

しつこく繰り返しますが、
●基本、東京は列島的にも世界的にも治安のいい街の前提で話を進めております。
加えて勘案すべき点として
昨今都心部の複数区において区条例で「ワンルーム”だけ”マンションの建築規制」が進んでおり、地元住民にとって突然不特定多数の若い人が(地元住民にはその審査基準もわかりませんし)近隣に多数引越ししてくることは防犯性から不安視されているんですね(その後の管理の状況も地元住民には担保されませんし)。
防犯性を考える場合「オートロック云々より棟内入居者」の事も考えるべきポイントです。
U○などにおいてあれこれホニャララ語られる風説もあるとおり、時に契約時面倒に感じられる事もあるかもしれない「審査」ですが、勿論のこと厳しいところの方が好ましい事になります。
(※ここは分譲マンションの管理規約において「事務所利用の可否」なども関係する点です。)

ぶっちゃけ木造アパートは(勿論立地によりますが)安全です。
泥棒の心理から見て、優位なポイントが少ないからです(詳しくは防犯性を考え省略します)。
しかし、低層2階建ての木造アパートが心理的にもプライバシー守られる感が高いのかと聞かれれば、プライバシー保護設備であるオートロックマンションには確実に負けます。
(※それこそプライバシー保全性はRC造マンションのお手本であるホテルで最強なことは論議を待たず言える点かと思います。理想はオートロックでは無く24時間のコンシェルジュなのです。)
しかしですよ?ファミリータイプが求める平和感は戸建てが最強ですよね。
所謂「帰った感や部屋にいるほっとする感」もマンションより木造アパートのが上ではなかろうかと思います。
(守られるとはいえホテルの場合社会的に守られているわけで、エントランスから全て専用の所有感は得られません。)

時にこの辺の設備や建築の内容というものが、過剰なCMなどで間違って理解されている場合もあるので、「何を求めるのか」全員違っているワケでありまして、希望条件の前に「そもそも”自分の部屋”に求める基礎的な希望内容を詰める」というところが重要なのであります。
しつこく繰り返しますが、
●基本、東京は列島的にも世界的にも治安のいい街の前提のお話です。

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posted by kagewari/iwahara at 23:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 部屋探しの心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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