驚きましたけれど今盆栽って海外でもお金持ち関係に人気なんだそうですね、
確かに殺風景なお部屋に自然な雰囲気なるものを演出できる筆頭はグリーンの配置でしょう。
とはいえ、利休先生じゃありませんが「お部屋が雑多なグリーンで一杯」にしたところでかえって美観を損ねるだけです(最近のニュースじゃありませんが変な植物を栽培しているのじゃないかと通報されるかもしれませんww)。
マンションでベランダバルコニーの活用考えてらっしゃる方もいるかもですが、一般的には(土が見える1階以外は)屋外設置はお勧めできません。エアコン室外機があるって事もありますが特に非木造の南向きマンションの場合には「夏場に水打ちが有効(室外機省電力的にも)」なぐらい熱伝導率により外壁温度が上昇しますので、設置条件にもよりますが「石焼状態」となってしまう可能性もあるからです。
実際某デザイナーズ建築の事業物件でベランダバルコニーは無いのですが、専用のフラワーボックスが屋外に設置されスプリンクラーで給水という豪華建築があったのですが「熱で全滅」したそうです。
原宿の某ビラシリーズには各戸にあるフラワーボックスの給水管理が管理規約にあったりしますが、この場合はしっかりグリーン配置用に設計されたものだと思いますので熱伝導を抑える砂利や土の容量がしっかり計算されていないと前述事例のように直射日光でやられちゃうケースも多々あると思われます(周囲のコンクリートがトンデモの温度になりますから)。
実際の話、腰高窓ならいざ知らずベランダバルコニーが掃き出し窓の場合そのほとんどがカーテンを引く生活になりますので、ベランダバルコニーにグリーンを置いても「見えない」事になりますし、無難にグリーンを設置するならやっぱり「室内」でしょう。
屏風風の簡易パーテションなどで窓側に「サンルーム」を仕切って配置するですとか、喫茶店の真似をしてフラワーボックス付きのパーテション系インテリアを探してみるとベターかもです。なかなか都合のいい家具が発見できない場合には「マガジンラック系」の間仕切り家具を改造するのも面白いかもですね(ガーデニング用ロートアイアン製もありますがこれは屋外専用では無いかなと思ったりもします)。
しかしこの場合もマンションでひとり暮らしの場合には会社勤務時間帯日中に室内サンルームがかなり高温になる事も想定されるので(外出中窓を開けるのは防犯上致命的な問題なのでNG)、室内設置でも温度管理は難しいかも知れません。(出勤時間帯は置き場所を変えるなど工夫が必要かもです。)
この点熱伝導率の低い木造アパートだと管理もアバウトで構わないので楽なのですが、木造でも2階の部屋で天井造作チープだと天井に熱が篭って室温上昇ってケース実際ありますから「木造なら絶対安心」って事でもないのが実情です(ちなみにこの辺も確認できるので「夏の部屋探し」はお勧めだったりします)。
環境的に緑が好きな方はいずれにても「庭付き1階」が一番適しているような、、、
緑と温度管理って話になりますと、
高級マンションが南向き窓側に植林して日照と温度管理を両立させる方式が最も無難な方式ですが(確か建築家のパッシブソーラーハウスなんかもその手法取り入れたような気がします)、生活環境だけでなく棟単位の温度管理などグリーンの配置が与える影響はまだまだ検討の余地が多数あるのでしょう(やりすぎちゃうと建物が傷む場合もあるでしょうから)。
こちらは某所の戸建て屋根の画像であります、
パッシブソーラー系の注文住宅なのだと思います。
管理システムはどのようなものなのでしょうね。
(ちなみに道路側の植樹は公共物です。)
メンテナンスが容易なら意欲的な設計ですね(流石に賃貸でこのスケール経験無いです)。
断熱含めて「広い部屋」の設計には室温安定度は必須ですから建築後のDATAがどのような状況なのか興味ありますね。
この辺の性能は”日本の非木造建築最大の弱点”です(日本は梅雨があるので外断熱はハイリスクなんです)、上記のような木造注文住宅のノウハウが木造アパートにも還元されていけば「光熱費の安いお部屋です」と謳う賃貸物件も登場するかも知れません。
現在でも2×4建築の木造アパートはその断熱性能が公式に記載されることはありませんが(公取委の指導があるのかもですね)、非公式には「非木造に比べて数割高効率」とも言われています。特にファミリータイプなどの場合光熱費の差異が5千円以上になる場合も想定されるので、この辺国交省などで性能表示の規格など検討していただきたいところです。
(※非木造の場合にはコンパクト設計の内容を重視することで熱伝導性能差を極小化させる事ができます。)
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春ですから「室内にグリーンを」なんて方もいらっしゃるでしょう
2015年04月17日
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