http://japan.zdnet.com/article/35063964/
これを待っていたんです。
地方自治体によっては同様サービスを(SNSなどの開発で)先行させている事例もあり、企画するとしたら行政サイドから導入されるものかと思っていましたが、民間から先行する形になりましたね。
この意味はデカイです、
IBMとアップルの関与は「このシステムがワールドワイドに使える」と踏んでいる事を意味してますし、投資額も日本単体より大きな額になるでしょう。
(私はてっきりソフトバンクの例のロボットが高齢者世帯に支給されるようなスタイルをイメージしていたんですけれどね。←勿論彼らも考えているでしょうね。)
本当に困った話なのですが、
やれ高齢者の孤独死だなどとあかたも自立独立して生活する高齢者を揶揄するような表現が報道などで目立ちましたが、「守られるべきはひとり暮らしや自主独立して生活する権利」です。
たとえば亡くなられた後放置されてしまう問題など(故人の人権のためにも)生存確認の社会的システムなどの検討が必要となるのであって(厳密に言えば年齢に関係が無い話です)、「外堀から埋めるように「高齢者専用施設」への転居を事実上強制する」かのような方法は社会福祉でも何でもありません。
更に言うと、厚生省の在宅介護の試行錯誤やら法整備ありますけれど、これは「予算的に幾分でも安くする(効率的運用)」のが意図であり、「ひとり暮らしを含めて自主独立生活を模索する高齢者」は高い社会性を持っている事になるのであり「積極的に支援」する事は実に社会的合理性に合致する方策です。孤独死などと揶揄する表現自体が間違っています。
子供用のドコッチやアップルウオッチなどでもお馴染みですが、生存や介護スタッフ派遣の必要性などモニターする技術的基礎は既に存在しており、プライバシー保護を保証するシステム設計とソフトの開発が進めば高齢者用として応用可能な状況にあります。
自治体ならび政府は「高齢者でも安心してひとり暮らし含め自主独立して暮らす権利」を保証するべきで、昭和の時代から言われてきたところですが「高齢者は施設へ転居するべき」みたいな状況が社会システム化するのは好ましくありません。
■何故にこういう紆余曲折するのかと言えば、
箱物含めた施設主導の運営や”その補助金”などなど、行政サービスが肥大化する方が利権的にも都合がいいからで(←これ悪者視じゃありません行政が介入するには制度と予算が必要でそれを促進するためには民間を動かす利権も必要なんです)、
話し被りますが、予算を使う事が間違いなのではありません。利権部分もそうです。今回の話だって協力するIBMにしてもアップルにしても収益性無しに参加などしないでしょう。
その利益誘導が社会的合理性(投資効果で低コスト化し普及促進するか)に合致するものか、関連公共事業や人件費で予算がひたすら肥大化しちゃうものかその差異や質が重要なポイントになるでしょう。
■都市部においては民間賃貸住宅の側も、今回の郵政IBMアップルのような取り組みと、自治体などの法整備がリンクしてくれれば、積極的に利便性の高い設備改修などのアイデアも出てきます。
(それから自治体は賃貸住宅における「公的保証人制度」検討してください。ほんとうにここお願いします。)
実際住居への立ち入りなど賃貸住宅の契約などには「プライバシー保護と物件管理」を両立させる趣旨が以前から反映されてますし、
●あまり確かなDATAでは無く、ソースも忘れちゃいましたけれど「以前英国が社会福祉実験で、介護サービスなどの利用を介護指定認定性から”全認定サービスの自主選択性”に切り替えたところ予算はかえって削減した」なんて話もあります。
先日TOKYO MXのTV番組「5時に夢中」の簡易調査で
マツコ・デラックスが孤独について視聴者のメッセージに共感「孤独って感じたことがない」
http://news.livedoor.com/article/detail/10059544/
ちなみに投票結果は、「孤独に耐えられるほう」が4291ポイント、「孤独に耐えられないほう」が1407ポイントと、3倍近くの差で「耐えられる」と投票した人が多かった。
↑
なんて話もあります(TOKYO MXの視聴者からして自主独立系タイプが多そうですが)。
少子高齢化社会は=「先進国社会」です。
社会学的にも心理学的にも大きな変化が起きる事は自明で、そのまんま昭和の延長で制度設計考えていくと「福祉名目の筈が逆に当事者に迷惑押し付ける」なんて矛盾も起きちゃいます。
行政やNPO・NGOには今回郵政が動いたような世論を先読みするような機動性・弾力性を期待したいものです。
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