オリンピックやワールドカップと言えば、昨今主催国で反対デモが起きるのが恒例行事となっていますが、私も(そりゃ決まったからには是非成功していただきたいと思いますが)石原知事時代から東京オリンピックには否定的でした。
なんだかんだ言って結局「大規模公共事業」無しにあり得ない大きな行事なんですが、
既に日本は箱物関係の公共事業では所得分配が進まない(労働者不足で他の民間事業が滞るだけになってます)、単価は更に上層するしGDPも思うように上がらないしで文化的意義以外のメリットがもう無いからです。
現在の日本は地方含めた上下水インフラなどにも補修必要な箇所が少なくありません。やるべき公共事業も多数残されているんですね。前述のとおり思うように予算を消化できない状況にありますので、オリンピックに関わる予算をですね、この地味な公共事業を数年に渡って徐々に使う方が世のため人のためと、この点は今もそう思ってます。
余計に東京オリンピックの趣旨は「毀損施設の転用などなど低予算で」という当初企画で実現してこそと思ったのですが、なかなかどうもそのような夢物語はあり得ないようです。
建築関係においては産官学全てにおいてその技術も”新築系”に偏っており(補修技術で有名なのは宮大工さんぐらいなのでは)、毀損施設の拡張や改築など決して得意とは言えない部分があるんです。ですから、この機会に改築・補修などの技術開発をやってですね、日本文化らしい「もったいないからまだまだ使います」みたいな事がやれないものかと。
やれないんですよね(笑
(そんな技術がビシバシ開発されてしまうと、新築業界は困っちゃいますし、固定資産税が切れた建築物の延命は財務省もいい顔しないでしょう。銀行的にも資産評価の新しい計算式発明しないといけなくなるでしょうし。)
しかし、なんとかならないものでしょうか。
確かに日本はスポーツというより”体育”を重視する教育であり、体育関連施設の公共物は社会的にも有用なんですが(民間のジムも凄い数ですよね)、運用が上手かと聞かれると、うーんどうなんでしょう。社会性のある公共建築と言えばその他に「図書館」もありますが、使い勝手がいいだろうかと考えるとここも微妙だったりします(本屋さんのいなくなった地方都市こそ有用性の高い大図書館を造るべきだと思うのですが)。
というか、現代はネットの著作権違法なんとか問題となっていますけれど、図書館はどうなっているんでしょうね(勿論フェアユースなんでしょうけど)。或いは美容院とかにある雑誌って著作権的にどうなの?(JASRACなら間違いなく許しませんよww)。
そんな事はともかく、、、。
東京オリンピック、豪華絢爛とは少し違う”現代の日本らしさ”を見せていただきたいと期待します。
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かくいう私は東京オリンピックに反対でした
2015年08月10日
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