論調として反原発派の東京新聞報道ですから幾分ひいき入っているかもしれませんが。
太陽光発電 今夏シェア6%台に ピーク時に原発12基分
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015083002000125.html
技術的には政府も肝入りで技術開発プロジェクト化しているソーラーパネルの発電効率が現状の16%から25%(最終目標地2030年に40%)になれば一般の火力発電なんかと勝負できる水準のコストになるそうです(原発の発電コストは会計に含まれないアレが多過ぎて計測不能でしょう)。
コストの高さから将来性はどうなんだろうかと思っていたところ、技術的な可能性は含みとしてまだまだ存在する技術なんですね。
何気にソーラー発電などジャンル的にも日本人好きそうなアレなので、想定外に普及が進んでいるという事なのでしょう。結果この勢いなら前述の開発プロジェクトも俄然やる気になってくるでしょうから、案外2020ぐらいには日本は知らない間に太陽光発電大国になってるのかもです。
そもそも原発の戦略的目標は「石油依存の問題と、自前のエネルギーの確保」にあり、水準的にも過去バリバリ発電していた当時も2割行かない程度の代物でしたので(最大でも2割ちょいでしょう)、
仮に太陽光が2割近い水準に近づいた場合。
そのまま総電気消費量を1980年代水準まで省エネで下げることに成功すれば(2007年をピークに総供給量は下がり始めている)、相対的に比率上昇しますから、水力と合計して自前エネルギーで4割越えの可能性もあり得ます。
エネルギー安全保障として「割高でもメタンハイドレート採掘」なんて研究しているのですから、成功の可能性は現在まだ割高でも太陽光の発電効率上昇のが容易かも知れませんよ。
日本人好きなのか知らないですけど、報道の雰囲気から察するに社会動向として「なにやらせっせと太陽光パネルが増え続けいてる」ようなので(笑
知らない間に「あれこんなん発電してんの」みたいな状況になる可能性も大。
(一般家庭設営の売電に関しては機材コストも将来的には各世帯が負うワケなので、なんつーか国家的なコスト計算があーだこーだ無関係ですし。)
思うに各原発の再稼動の審査、これ数年かかるものが多数と思います。
この間においても、やたらと太陽光パネルは増設されます。
原発再稼動の是非はともかく、いざ再稼動しようかって時には「電気余ってますが」な事になっていれば再稼動の意味も無くなるので(仮に再稼動がコスト的なものなら各電力会社は大規模な割引が可能である事を告知しなければ合理性が証明できない)、原発再稼動反対運動やっている方々は「こうなったらヤケだ」な勢いで太陽光パネルを張ればよい事になります。
最大の反対運動になるでしょう。
(勿論、この間産業界で廃棄されている水素の発電利用も拡大するでしょう。アルミ廃棄物から水素を生成ってプロジェクトも進行中です。)
この点、原発再稼動あるべし派な右派の方にも悪い話じゃありません。それでも再稼動すべしでGOすれば日本は自前エネルギー6割越えも夢じゃないって話ですからね。
(上記の”メタンハイドレート”を安全保障で検討しているのに、太陽光発電の延びに右派が公然と反対するのも筋違いかと思います。売電時の買取価格を前倒しで引き下げようかって論議も進んでる以上、コスト云々でケチつけるところじゃないでしょうに。)
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