鉄扉やアルミの玄関ドア前が「冷蔵庫開けたときみたいなことになっている」方、少なく無いでしょう。熱伝導そのまんまに木製ドアの方がそういう心配は無いのですが、流石に玄関ドアに木製ってのは昨今ほとんどありませんからね。
少なからず玄関ドアからの冷気には「ベランダバルコニー南向き関連の話」が関係しています。玄関ドアに北向きが多いって意味では無く、敷地に余裕が無い場合詰めるとすればバルコニー側より玄関側にそりゃなりますよね。そっちの意味です。
(※方位の話はバルコニー北向きだけでは何ら問題無いのですが、基本日本の建築は風評から強引にでもバルコニー南向きに作りますから、大規模マンションなどで北向きの部屋が出来ちゃった場合、敷地内で前方見出しの悪いキツキツな条件となる事が多く、これが北向きの部屋の風評原因です。←前方がドライエリアのように開けていれば正面は南向きなんですから。)
なんだかんだと玄関側は吹き溜まり的に冷気溜まりが形成される事も多く、玄関ドアの冷気は「マンション玄関結露問題」の一因にもなっています。
■さて、そんな玄関ドアの簡易断熱方法があります。
玄関ドアの内側に突っ張り棒を設置して、100円ショップなどでお馴染みのアルミ断熱シートをカーテンのように下げてしまう方法です(これだけでいいなら200円でできちゃいます)。
流石にそれだけでは美観がアレなので、更に室内側に裁縫屋さんなどにある端切れなどを下げておけばかなりの断熱効果を発揮します(実験したワケではありませんがキルティング端切れなどがあれば更にベターかと思います)。
あくまで断熱なので、それだけで温度が上がるってほどの効果はありませんが、少なくとも朝などの冷え込みはかなり緩和されます。
玄関ホールや1Kで居室にドアのある部屋ではあまり気にならないことかもしれませんが(キッチンは少々寒くてもキッチンに用がある時には何気にコンロで火力使いますから)、マンションは構造上床下からの熱伝導もかなりあるので、局所的に冷気溜まりのある空間を放置するのは得策ではありません。玄関の足元”タタキ”があまりにも冷たい場合は、西友などでお馴染みのCF仕上げのタイルカーペットなど敷き込む手もあるかなと思います。
いずれにしても日本のマンションは「梅雨があるためほぼ断熱材”0”」となっておりますので、冬の暖房も控え目に室内が少々寒くても我慢する暮らし方が無難で、所謂木造戸建のリビングのような快適温度に上げちゃうとどこかに結露が出て室内が傷む場合もあります。
(「マンション生活=洒落た冬用室内着が必須」と考えるとよろしいかと、)
ちなみに、マンションは夏のエアコン設定温度も抑え目が好ましいのです。
※室内温度が暖かじゃないと気がすまないお方は迷わず木造2×4な高級アパートを選択するべきです。実DATAは持っていませんが、建築会社の謳い文句には「2×4の光熱費は非木造の2割〜3割安い」なんてのもありますので、部屋が傷む云々だけでなくコスト的にも2×4のが強いんです。
■このブログでは「都会のシングル、マンション生活にミニマルコンパクトの推薦」みたいな記事を過去に書いてきておりますが、そこはそれ光熱費問題や部屋がミニマルコンパクトなタイプであれば、玄関が屋外にオープンでは無く「内廊下型の部屋」も選択肢として増えてきます。
内廊下型なら玄関ドアの冷気問題が発生しないのは言うまでもありません。
(内廊下ではありませんが、鉄骨造系のワンフロア一住戸タイプのほとんどが”内階段式”なのでこちらも玄関ドアの冷気問題は少ないです。)
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玄関扉の簡易断熱実験
2016年01月30日
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