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風水の話じゃありませんよ 都市計画的な話です

2016年03月17日

私はそれは心理学系の人間なのでオカルトは信奉しませんが(欧州ではいなかった事になっているフロイト破門のユングはオカルト系かもですが)、不動産における運気みたいなものを実感する事があります。
勿論よーく考えるとそれぞれに理由があるのでありまして、
「出世部屋」なんてものは勤務地最寄だったり、
「寿部屋」なんてものは質素でコンサバ系の部屋だったり、
「必ず廃店になる店舗」は駅近なのに一流れの死角にあったり、
「個人事業主ご発展な住所」は強引にでも業界知名度のある街を選びますし、
「地勢の上昇機運が強烈な街」はその歴史や伝統的に区画整理も古いままだったり、
「だいたい風俗街は神社などが”ここまで”」と線を引きますし、
「四角四面で効率重視過ぎた都市計画」はほとんど失敗します。

最後のところ、
特に効率重視で1区画の延長がやたら長い四角四面な整備は(北海道を例外に)ほとんど失敗すると思っていいかも知れません。
ある意味そんな区画整理が可能となる背景は元々地元住民が多くなくベッドタウン的開発があったですとか、災害などで大規模な復興再建が行われる場合が推定されますが、人心含めて問題になりやすいのは「歴史や伝統の欠如や断絶」です。

古い街に行くと”いい感じの路地”や”裏通り”があったりするものです。
確かに防災や緊急車両の通行などに多くの問題を残しますが、距離感の近さからくる濃密さや同時にそこに歴史があれば建築年次の深度も高まります。どうしてもそういう世界に画一的な開発は負けます。
雰囲気がそうさせるのか、低い定着率から短期居住者が多くなってしまったり、大きすぎる区画は小規模店舗の出店を難しくするだけでなく、結果として小規模な箱の店舗母数からして存在しない事にもなるでしょう。
街は人が暮らるなか造られていくものなので、都市計画から制約があると「ワザワザ暮らし難い街を設計してしまう」なんて事にもなりかねません。
そういう雰囲気って住民の人心全般に影響を与えてしまうのではないかと私は思っています。

オカルトじゃありませんが、駅に降り立って「なにか得体の知れない雰囲気がする街」は実際に存在しますし(果たして実際住民になってみたらどうかってところまで確かめようがありませんが)、
プロとして推薦の街があるのと同時に、地元住民で十分理解ある上で希望されない限りあえて調査候補に入れない街、実際にありますから。

街も生きている訳ですから、むやみに行政が線引きしていいことないよって部分もあるかもですが、自治体としては別の意味で責任もあるのでそうもいきません。
悩ましい論議ですが、建築物の設計だけで無く、都市デザインの技官みたいな?専門職が役所にあってしかるべきなのじゃないかと思います。


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posted by kagewari/iwahara at 22:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 暮らしの心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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