「保育園の話」もそうでしたが「震災関連」含めてその報道内容や手法が昨今無知区茶過ぎです。
保育園で日本しね話のオチは「民進党支持率さっぱり」ということだったようです。
最近の報道権力の凋落もあり(そこは心理学風ブログに書きましたが)、地元住民保育園反対のブーメランもそうですが話の筋が悪すぎます。
『住まいの心理学』的には「ペット可物件」の話題も時折考えるテーマですが、
あれですよ?
保健所から犬猫を保護したいとか考えてもかなり条件が厳しく、少なくともひとり暮らし世帯ではほぼNGなんです(ペットを飼う環境が整っていないとして)。民間ベースの場合でもひとり暮らしでも譲渡可能な場合があるNPOを探す方が難しいぐらいです(それが保健所とNPOの協定になっていたりするため)。
”ネコ飼い”の世界では「ネコがいるので旅行とか一切諦めた」など普通の話というか、ペットとの暮らしを真剣に考えているなら”常識”です。
そして、ペット飼っている人って「ペットが待っているから」と足早に帰宅するのが日常でもある。
人間の子供と違って、福祉関係含めてまったく補助もありません。
ペットに対する社会保障がなんとかだから日本しねなど聞いたことありませんよね?
(そこを含めて「飼い主の責任」という形でよく論議されてもいます。)
あれですか?子供ってのは”愛好家”にとってペット以下なんでしょうか?
(いえいえ社会福祉が不要などと言っているのではありません。社会福祉の問題を指摘することは大事です。しかし不備があると何故日本がしねとかって話になるのかさっぱりわからない。ギリギリ”残念”ならまだ理解できるってところでしょう。)
てか、子供を作る人は「元々子供愛好な素性は無く社会適応的なもので嫌々だ(少なくとも自己犠牲的なことだと思っている)、子供をつくったのは社会的責任があるからだ」などと捉えている層が想像以上に多いって話なのでしょうか。
●まず論議の中心はそこにあるべき話に思います。
保育園含めて制度上の問題もありますが、
制度上の問題は「前述論議の更にその先にある」のだと思います。
どういう前提の論議なのかわからないのでは、何をどうるべきなのか考えても空回りするだけですから。
・「親権が自己犠牲的なものなので、社会による保育支援が重要だとする説」ならば「(被保護者の主権を重視し)親権を制限し、(親の保育を前提としない選択肢の中で)子供の意思を反映させる方策を考えるのが筋論」でしょう。
考えてみてください、ここって高齢者介護問題も被る話だと思います。
・「いえいえ違います、子供愛好家的スタンスはガチです。自分が働く時間に多産時代のような”家庭の子守り機能”を補うものを社会的に整備することが(文明の推移的に)合理的な筈だ説なんですよ」ってことであれば、「資格の内容や施設の人数構成など規制緩和して(業務の内容を軽微にする分見守り業務を重視し)とにかく枠を増やす事を優先」するべきでしょう。
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前提部分を整理しておかないと、対応する政策がまったく違ってきます。
(※というか虐待事例のある親はどんな軽微なものでも「即親権停止措置」とするのが筋。民法に「親権法」を設けるべきだと思いますよ。←親子関係を強制的に解散させるという意味では無く、子供に対する親権を行政に移管すればいいのです。→他人の子供を保護している場合と同様の法的枷をはめる。子供の状況によっては親権者である行政が実母や実父を刑事告訴できるようにするって意味です。現在親権に関わる法がアバウト過ぎ。)
<問題となるポイントを列挙してみます>
・子供ひとりあたりの職員の話がよく出てくるが、仮に戦中戦後の出生率ならどうするの?
(子供人口が全人口の半数近くだったら?全労働人口の過半が保育園の職員やるんでしょうか。)
・多産時代はお兄ちゃん・お姉ちゃんが”子守り”してました
「彼らには資格あったのでしょうか」
・資格云々の論議するなら「専業主婦には何故保育の資格は不要でいいのか」そこを考えればわかる事がある筈です
●子 供 の 意 思 確 認 はどうなってんです?
・勿論子供の虐待事案も込みで考えてますよね?
・施設による「収容型」って方式からしてどうかって論議は何故無いのか(母親が見ている時に子供達が勝手に遊ぶって現象はこの世に存在していないって事?)。
なんと申しましょうか、
論議が乱暴過ぎます。
「この話がどういう設定なのか」まったく論議されていないような気がします。
筋の悪い話で恣意的に煽った上、唐突に「日本しね」とか言われてもね、
口ぽっかんになるだけですよ。
(てかさ、どこのネット世論でも一部個人のブログなんか話題になりませんって、、あれ意図的に煽ったというか報道意図からして恣意的なものだろうって、日常的にネット情報触れている人なら誰でも思ったでしょうに。「今年の流行話を伝える時のインチキ方式」みたいな。)
荒唐無稽とおり越して「もう意味がわからない」域に達してます。
ましてや、本気でこの線で煽ると政権支持率が下がると思っていたのだろうか、、。
このネタは政権の掲げる目標の線上にある話なので、むしろ官邸は(予算的措置の交渉材料が増えて)喜んでいると思いますよ、、。
アベノミクスって見方によっては(下手な左翼政党より)左翼的で、レーガノミクスやサーチャー時代の経済学とは「間逆」なぐらいの政策内容ですよ?
(安倍政権は安保政策や憲法改正など理念的には右派ですが、経済学出身の人間が見れば「経済政策・社会政策に関しては旧民主党政権後期より明らかに左派」です。仮にアベノミクスを叩くなら”財政規律派”のスタンスがもっともわかりやすいって事になります。そこんとこで民進党は随分困ってもいるじゃないですか。)
■そこに今回の震災における「TV局中継車ガソリンスタンド割込み事件(後に謝罪)」の話ですよ
更に後日談として「系列局関係者が嘘の情報をツィッターにあげて擁護(後に局が謝罪・関係者アカウントは削除)」の話。
マスメディアは何をやってるんですか?
(その特権階級ナントカがもう止まらないというか、現実との乖離が半端無い。)
最もアレなのは、早速後日談の書き込みがネット民に速攻で系列局の放送関係者だと本人特定されているという(擁護の工作するにしても杜撰すぎるという)無知蒙昧度がもうね、、
ダメダメをアピールするためマッチポンプでワザとやっているんだろうかと本気で考えてしまいます。
■耐震建築に関してもかなり問題のある報道となっており、
某国営放送では(今回RC造や比較的新しい建築物にも被害が及んでいるため)本震級の震度が連続した場合新しい耐震基準の建築物でも倒壊することを実験映像交えて報道していましたが、
民放某局では意図的とも思える編集で「あたかも新耐震基準の建築物にはほとんど被害が無かった」かのような報道を行っており(補強工事の費用も交えて)、確かに耐震性能はとても大事な事ですし古築木造の戸建持ち家の耐震性能が問題視されているのも事実であり大事な事ですが、民放で放送された実験映像が「ほぼ某国営放送のと同じ(国営放送ではその後地震第二波で新基準建築も倒壊)」であることから恣意的編集があるのではと思わざるを得ないんですよ。
※更にこの耐震基準の性能も「震源が遠いタイプの揺れ」と「活断層直下型の場合の揺れ」の差において後者の方が進退新基準でもなかなか耐震性を保持し続けるのが難しく(倒壊しやすい)、その後者の揺れが熊本地震では同規模で複数回発生したケースとなり、報道としてはむしろ「設計上の性能だけでは追い込めない要素に言及するべき震災」だったと思われる。
※そもそも今回の熊本震災の特徴は気象庁でも「仕組みがわからない」いとコメントもしている「近隣の震源に移動し群発化する活断層型内陸型地震」である(この点某国営放送の指摘の方が慎重に報道していると思います)。
同時に総務省調べでは「耐用年数の短い木造の多い日本の建築は必ずしも古築建築物が多いとは言えない国柄」なんです(確かに国の目標や性能に劣る古築も存在しておりますが相対評価はそうなんです)。←報道の方向としては「耐震性が進んでいる日本においてもこうである」な見方で検証していくのが筋論(例えば「現在の避難されている方の何割が新耐震基準を満たす家屋世帯」であるのかなど)。
その民放報道では「耐震強度を増す工事の一例として”平屋化”」を挙げていました。
だとするなら、今後持ち家新築を検討されている世帯へ「平屋特有の強度」を解説するみたいな方向があれば情報の価値も高くなっただろうと思います(RC造における壁式のように固有な優位性があるのかもしれない)。
※それにも増して、今回のように活断層が数メートルもずれるような地盤であれば、地盤自体がずれるのですから基礎に上物をアンカーロックするタイプの耐震設計でいいのかって問題もあります=上物構造物の性能には現れない「基礎部分への強度設計」という部分が注目されるべきです。
■建造物固有の耐震性能の問題に単純化してはいけない震災でした(この点は3.11の時の千葉の分譲住宅液状化被害でも問題視されていた)。
最強の耐震性能は「土地の揺れ難さ」であり、国土全体における「揺れやすいとされている地域の生態数分布(前回記事参照)」のような報道があれば地域特性的な方向性を把握できます。
●前述記載で褒めた形になっている某国営放送も地震直後の現地記者の対応はお世辞にも褒められた話ではありませんでした(現場レポートの経験有無に関わらず報道局ならジャーナリストです)。
マスメディアに求められる「広域広範な情報・報道」の社会性はどの時代でも普遍ですし、
必要な社会インフラのひとつです。
人のやることですからミスがあるのは仕方がないし気にすることでもないでしょうけれど「意図的・恣意的ではないか」と疑われる内容は流石に洒落にならないです。
メディア固有の主張や政治的スタンスがあるのも否定しません。
それはあってもいいんです(むしろある方が自然だと思いますし独自コメントもアリアリでしょう)。
問題なのは、あたかも中立的というか自分は客観報道しているだけみたいなスタンスで事実関係を意図的・恣意的に偏向させているのじゃないかって部分なんです。
洋服の流行程度なら少々のデマも許容範囲だと思いますが、福祉行政や震災関連の報道でそれをやっちゃいかんでしょう。
(やっかいなのは放送法がらみで特にTVは免許制であるため「中立的であること」が条件となっていますから、メディア固有の政治的主張を優先するなら「免許制の廃止・電波入札制への改正」だとか、自らの主張は有料放送だけで行うなどメディア内での論議があるべきでしょう。)
<ちなみにですが>
※過去retourは別途問題意識もあってメディア対応に協力的だったので、いっしょに仕事した経験も多数ありますが、最近はその必要性も低下してきたかなと判断しお話お断りしておりますが、TV番組に不動産物件を紹介する時には「ここがこうであそこはこうなるから」って素で考える事が”上の人”にまったくわかっておらず取材対象探しに奔走するAD関係の方に(お断りの返信する時に)励ましの一言入れるのが常態化してたりします。
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