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柿渋のあれこれ実験

2016年12月16日

実はかなり長期的に実験しております。
柿渋は古来より主として木材に対する仕上げ剤(着色から防腐・防水・防虫・脱臭まで)などで知られていますが(その後二スやラッカーに交代していく)、繊維や布に対する染料としても使えます。
使用法も重ね塗りするだけや、染料の場合水で薄めて浸すだけなど「その後日光にあてないといけないので時間は相当かかるが特別にノウハウも必要とせず素人にも使いやすい」側面があるんですね。
賃貸中住宅などの場合、具体的にどこに使うとか記載するのは控えます(自己責任となります)。そこはご自身で考えていただくとして、有力な部材になり得る存在です。

いろいろ探してみたところ、
値段的にそこそこの値段しますのでお試し的に始めるのは難しいのですが、通販ポータルでは無くググって通信販売やっている会社をダイレクトに探すとお得なものがあります。
(お勧めは「伊勢型紙おおすぎ」http://www.osugi.co.jp/
当初は木材用の「炭入り」なんてものも試してみたりして、そのまんま炭が主体で「これは木材専用ですね」など紆余曲折もしましたが、あれこれ考えず「柿渋」を使うべきでしょう(笑
(但し布地に対する着色性度合は軽微なものに留まるケースが多く、一発で染色しようみたいな目的には向いていません。)

■浸透性のある部材にも実験始めておりますが、今回は布地に対する染料としての実験のお話です。
私の記憶が確かなら、過去に染料のレポートもやったかなと思いますが(コールダイホットがお勧め)、後染めは色落ち問題であるとか作業のめんどくさい度もかなりのものです。
柿渋は「柿渋染め」でお馴染みのベージュから茶褐色系にしか染まりませんから同列には語れませんが、浸してひたすら乾かすだけなので作業工程は実に簡単です。
機能的に「水溶性二スに近いものもある」ので、乾燥変色後に再度洗濯しないと(糊仕上げ後のように)風合いが固くなるのですが、同系色であれば前述専用の染料による着色後の定着効果もあるのではなかろうかと思います。

濃度に規定は”無く”、その都度適当にやっちゃっているのですが(笑
8倍ぐらいになると、ほとんど柿渋単体の着色を感じません。それでも乾燥後の表面硬化は確認できるので(洗い直しで解消)、強度というかコーティング効果は機能しているのではないかと思います。
色を付けたい時にも「薄めて乾燥をひたすら繰り返すのがお勧め」とされているので、難度的には時間がかかるのと日光にあてないといけないワケですが、
極端な話「ほったらかしでもいい」のでありまして(干しっぱなしで雨が降っても放置なんてのでも問題無いみたいです)、特にノウハウ無しに使えます。

布地に使用する場合浸すぐらいに薄めているので、絞って溶液の回収もできるので(その都度薄くなるのですが用途を変えつつ使用できる)「なかなか減らない」。
コストパフォーマンス的にも相当なものに思いますね。

まだまだ実験は続くので新しい発見あった時にはまたお知らせします。
(確認はしていませんが、酸化すると黒色化する云々の反応から「金属に対して黒錆化によるさび止め?」みたいな利用法も存在するようです。)


※「柿渋」と言えば匂いを心配される方も多数に思います。
私は鼻が効く方では無いのであまり参考になりませんが、8倍程度に薄めた場合「乾燥後にはほとんど匂いも消えている」感じします。信用のおけるDATAにはなりませんがwwあまり気にする事も無いでしょう。心配な人は若干割高になりますが「無臭柿渋」を利用するとよろしいでしょう。


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posted by kagewari/iwahara at 19:03 | 暮らしの心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする