「ファミリー物件が時期に関わらず動いている」
業者さんの中には「シングル向けに改装し過ぎてファミリー物件の母数が足りなくなっているかもしれない」なんて声も聞きました。
■勿論人口動向から言えば東京は圧倒的にジングル世帯化が進むのですが、
各業者さんから耳にする情報を推測してみると「景気回復の影響から、結婚や同居の選択をする世帯も増加傾向にある」のではなかろうかと(勿論「いつかは広い部屋」志向シングルの方も含めて)。
総務省が発表するほど大きな数字では無いのかも知れませんが、着実に景気回復は進んできているのだと思います(引越しを手控えていた需要が一斉に動きだしたみたいな)。
この動きは潜在需要からくるものなので、長期的な動きにはならないものに思いますが、確かにシングル世帯利用においても「全てが西洋式にドーンと広いワンルーム志向では無い」訳でありまして、
●日本固有の間取りに「3帖間」というのがあります。
何に使うのかはともかく、マルチに分かれた居室は光熱費効率も高めますし、
特に角部屋志向な方にとって(採光窓が多くなる事で家財を設置できる有効壁が少なくなる)、倉庫部屋みたいな存在は大きなウォークインとして重宝される可能性もあります。
いずれにしても「リビングはとにかく大きめで」などの根幹は今後も動かないと思いますが、
必ずしもマルチ間取りが全否定されているのでは無いって部分留意すべきでしょうね。
リノベーションの設計プラン的にも「何か使い勝手のよさそうな土間」のようなものがポイントになる事もあり得ます。高級感のある部屋のキモが”玄関ホール”や”廊下”であるように(玄関ホールも見方変えれば小さな部屋です)、「小さな部屋をあえて作るぐらいの判断」アリですね。
(※どことなしに『ミニマルコンパクト』にも通じている話かもしれません)
広いリビングも実体としては、暮らしの中で「ここからここが何する時の場所」のように”間仕切りは無くても切り分けイメージはある”ものですから、ひょっとするとこの切り分け空間認知イメージも3帖以下の広さになっているような気もします。
■現代的なシングル・ファミリー問わず(40平米を超える)マルチルーム間取りの方向性は、
設計上やり難さあると思いますが「11帖LDK、4帖半寝室、3帖書斎」ですとか「9帖ストゥディオタイプのDK、7帖寝室、4畳半ユーティリィテイー」だとか、「4帖K、8帖居室1、4畳半居室2」のように、全ての部屋の広さが違うぐらいのバリエーションもアリなのでしょう。
ファミリータイプの動きが増えている、
ここに連動しているのか、確実な事は言えませんが、
20平米以下のシングル1R系の割安感が高まっているような気もしますよ。
(数字に出せるほど具体的なものでは無く感覚的な範囲ですが)
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