retour本編において次の記事で触れる予定でもあるのですが、
■住居探しにおいて戸建て持家と賃貸では随分違ってきます。
たとえば低層指定地域の高級戸建て地域の場合、勿論繁華街と距離がありますし閑静な環境になりますが、だいたい同様地域に賃貸住宅があると(低層指定なので木造APか鉄骨造MS)、「女性にとっては夜道が暗い」評判となったりするのです。
(古く池袋で名をはせた営業マンに聞いた事があるのですが、女性向のイメージで近傍主要駅を案内すると「夜道が暗く怖い」という反応が多く、優れた高級住宅街では無く中高層マンションの多い地域に変更となるケースが少なくなかったという話でした。)
●しかし夜道の明るい地域は主要道が近かったり、繁華街も近い事になりますから(故に中高層建築可能指定となり)確かにデベロッパーもマンション開発行いやすく、RC造マンションなどの母数も増えますが、警視庁などのDATAを見れば歴然で犯罪発生率的DATAは高くなります。
(実際のところ東京の治安はとてもいいので、数字が前後したとしても偶発的犯罪に巻き込まれる確率は東京都宝くじ当選確率より低かったりするのですが、)
■繰り返し「防犯設備では無くプライバシー管理設備です」と説明してきた”オートロック”も、確かに自室の施錠を”忘れる”ほどの心理的安心感がるのは事実ですが、警視庁的には犯罪者に狙われやすい設備のひとつなのも事実なのです(高級物件も増えてきますし)。
木造アパートの場合も、警視庁的には1階も2階も有為な差が無いため防犯統計も「1、2階」と同じだったりするワケで実質DATTAもそれほど違いが無いのだと思います。
何時聞いた話だったか忘れましたが「泥棒に入られ続ける二階の話」だとか、「彼氏の浮気に激怒して排水管を上って二階の部屋に怒鳴り込んだ女子大生の話」などなど、条件として”2階は安全性が高まる”と言い切る事はできません。
しかし、実際の生活上「居室から外歩いている人の足音なども聞こえる」などの環境を不安に感じる方は少なく無いでしょう。
(そんな関係で古くは木造アパート1階は男性専用なんて物件も時折ありました)
印象の問題ですが、部屋探しの現場においてこの差はとても大きなものです。
●同じく警視庁統計から言えば、
室内侵入窃盗(空き巣狙い)などで言えば、集合住宅よりはるかに戸建ては狙われやすい。
(更にここは例外事項ですが、殺人事件などにおいてもその半数以上は血縁関係だったりします)
始めて独り暮らしされるご子息を心配される親御さんの話も聞きますが、
東京においては持家戸建てに暮らしているより、賃貸住宅一人暮らしを始める方が統計上ははるかに安全になります(そこで「オートロック限定で」という話にもなったりもするのですが、、、)。
勿論、犯罪発生の確率は前述の宝くじの事例のように「ほとんどの一般の方は遭遇しない」ため、心理的印象の方が大きな要因になります。
この辺の乖離は、双方のメリット・デメリットを知った上で冷静に考えるのがベターです。
(何か間違うとどうにかなるほどの確率差は本当に低い水準内の話ですから)
片方の見解を鵜呑みにしてしまうと(オートロックの施錠忘れじゃありませんが)本当にリスクを引き寄せてしまう事もあり得るからです。
「DATAが全て正しいのでもありませんし、印象が全てでも無い」
「双方踏まえて、トータルな評価を冷静に」のような進め方が賢明でしょう。
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