ネタ的には心理学の方なんですが、
この話は不動産にも通じるものあります。
「ユニバーサルデザインか個性派か」みたいな部分です。
流通における市場価値と、固有な実価値は違います。
特に不動産の場合、駅の知名度や建築に知見の少ない一般層の勘違いから形成される相場など、市場価値(賃料)は単なる目安に過ぎないケース珍しくありません。
確かに個性派の物件は相性問題が強いを意味しますから、誰にでも勧められる気安さは無いのですが、そうなんですが、価値論の原理は『希少性』であり希少価値です。
需要と関係無しに、個性派住居には固有の価値が生じているのであり(ワシントン条約思い出していただければ誰でもご理解いただけるかと)、個別にそれが認識されていなくても社会的に通用する合理的見解になります。
そもそも借りる側の自分自身からして明日は今日と同じ考えであるのかなんてわかりゃしないのですから、固有に価値のあるものは”個別”に(自分のニーズとは別個に)認識しておくのが吉です。
世の中何があるかわかりませんから(笑
「今から思えば、あの時あの街のあの部屋に契約していたら人生違ったかも」
なーんてことはあり得るのです。
●つまり部屋探しの時の希望条件を詰め過ぎて、例外事項の発生余地をギリギリ狭めてしまうと、万人向きユニバーサルな堅い選択しか出てきません。
あたかもそれは、自分の選択に対峙する社会の同調圧力みたなものでもありですね、
(実際に契約するのかはともあれ)
問い合わせ段階では思いもしなかった資料に”当る”ような選択の幅(遊び)ちょっと残しておくべきだと思うのです。
レアな確率は(うつろいゆく自分の考えと違い)普遍的な価値を有しているのは事実です。
世の中面白いもので、
資料段階で方位スペックでNG出しちゃう人もいますが(確かにそれも見解です)、
不思議な事に内見中に方位はどっちですか?と確認される方少なくありません。
何が不思議なのかって?
方位重視には理由がある筈で(占いを例外に)、その効果のほどは内見の段階でほぼほぼ確認できている筈なんですが、いやいや実際に日当たりどうとか関係無しにコンパスはどっち向いているんだが重要ってのは、なかなかに矛盾してしまいますよね(笑
(個別な空間の方位を確認したいなど、勿論合理的理由がある場合もありますから、この話はあくまでも漠然と総花的にな場合の話なのですが。)
■希望条件のスペック的な合理性をあまり詰め過ぎることは(競馬で言えば予め賭ける馬を限定してしまうような)、選択の自由度を狭める事ですから。
個別に考えるとそれは自分にとって不利益です。
冗談半分ですとか、面白半分って選択の”遊び”も案外大事なのではなかろうかと思うのです。
(そりゃね〜不動産は売買に限らず賃貸でも金額の大きい話になるので、易々と面白半分なんて勢い出てきませんが、それだけ大きい勝負のレースだからこそ馬券買う前から選択肢を狭めるのはやはりリスク高める事にもなりますよね。なんていうのかなそれはあたかも「賭け事なんか当らないのが確率論的に標準なのだ」みたいな。→「考えるまでもなくなんとか山の狼はもう絶滅してますよ」的論調にも似た感じしませんか?)
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