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広さ感と奥行

2018年05月08日

不思議なもので体感される部屋の広さ感は、
「必ずしも平米数に比例しない」
一番わかりやすい例は「極端に細長い部屋」だと思う。
その反対に意外と広く感じる部屋の例は「正方形に近くワイド感のある部屋」となる。

思うに、ウィークポイントとも思える奥行の狭さを感じさせる対抗面があると、
「部屋は狭く感じる。」
(店舗デザインでそれを避ける方法として多用されるのがお馴染み”壁面鏡張り”ですね)
やっかいな事に、それは家財が何も無いがらんどう状態の内見の時には随分広く感じても、家具レイアウトの失敗で、結果として想定外に狭く感じる部屋になってしまう場合もある。
●この失敗からどう逃れるか
かなり重要なポイントなのではなかろうかと思うのです。

勿論、内見時から体感上広い部屋を選択していくのも重要ですが、
家財のレイアウトでせっかくのパフォーマンスを減じる事になるのは避けたいですね。
(過去レポートで家財の奥行をツライチに揃えると圧迫感を感じないって話をしたことありますが、これもテクニックのひとつでしょう。)
●重視すべきポイントや、困った時の解決策は何か。
「家具は高さの低いものが吉」ってところでしょうかね。
しかし、上記も過ぎるとやっかいです。
収納力的に床面に拡大して足の踏み場を失う可能性があります(笑

なかなか探すのは簡単な事ではないかもなんですが、
高さ50p以下の二段収納みたいなのがあれば、使い勝手いいんです。
ところが、インテリアというか大工の流儀的にだいたいの製品はキリのいい数字で設計する事に決まっています。棚と言えば一段の高さ30p・幅と言えば30<45<60<90、テーブルの高さは70、などなどです。
収納棚の一段の高さが30p以下って奥行の浅い本棚ぐらいだったりする訳で(本棚は高さ90で4段だと・一段の高さが22.5p刻みだったりする)、本来ありえない話じゃありません。
収納棚も箪笥みたいな”引き出し式”なら高さの幅を抑えて多段にできる。
 ↑
ここでやっかいな問題です(カラーボックスピッタリ引き出しなる商品でもそうなんですが)、
引き出しって正面が板でカバーされるので(棚の奥が見えないため)、出っ張って見えちゃうのです。お勧めは二段棚の下段部分だけ引き出しで二分割化みたいなパターンかな。
 ↓
これ「(下段キャビネットドアが無い)スケルトンキッチン」にするとキッチン全体がなんとなく広く感じる理由でもある。

■どこか先端の家具デザインメーカーさんから
「部屋が広く見えるインテリアシリーズ」みたいなの登場して欲しいものです。
現在のところこれといった対策は無いのですが、
「奥行のそこそこ深い本棚を収納用に使ってみる」ってのもアリかもです。



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posted by kagewari/iwahara at 01:19 | 暮らしの心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする