米中経済摩擦をどう読むか(ネタ的にちょっと大きく出てみました)
2019年05月13日
トランプ大統領は想像以上の凄腕ですよ、
(胆力が半端無い)
勝ち身に入った時の押しがトンデモレベル。
昨年のペンス副大統領演説以降、識者の判断は「米国は中国を潰す事に腹を決めた」となっておりますが、それも悠長な話ではないようです。
トランプ大統領の思惑は「俺の任期中にケリつける」ぐらいの勢いかなと。
(中国に入れ込んでる落ち目の欧州も真っ青でしょう)
既に勝敗は決したも同然だけれど、
現状の読みとしてフェーズは本来「中国国内の権力闘争」に移行していて自然。
習近平主席は事実上、中国国内において「大失敗やらかした指導者」としての認定が確定しており、通常なら失脚騒ぎが起きてもおかしくないのだけれど、現状「お前が最後までケジメつけろ、俺?冗談じゃないどうぞどうぞ」的に引き受け手がいない(逃げているとも言うけれど)妙な事になっている。
しかも彼は任期の限定解除永久皇帝みたいな法改正までやっちゃって、よっぽどの大義名分でも無ければ辞めるに辞められない(マジに健康問題などの話を持ち出して逃げる可能性もある)。
「どうするんだろ」
経済状況としては、中国及び依存度の高い国の通貨が暴落、
ハイパーインフレの可能性もある。
●何故こんな事になってしまったのかって
実に各国指導者の個人的心理が原因であって、
中国が世界の覇権を狙わなければならない事情はどこにも無かったし(ロシアのように安全保障においてNATOに追い込まれたとかでも無い)、泥棒が日常だとは言え事実上の国営企業が産業スパイやっていたらこういう事になるのは誰でもわかることでしょうに。
結果的には、全く統制取れていなかったというガバナンスの問題だったんでしょう。
(金、金、金のインセンティブが国家の統合の柱って無理あり過ぎた)
習近平主席的にはそれをさらに権威上位から集約するには、世界征服みたいな大風呂敷でも広げないことには辻褄が合わなくなってしまい、
(仮に尖閣諸島程度の紛争で日本と局地紛争なんて事になって得する事が微塵も無いのですから)
スローガンだけがひとりあるきしてしまったというか、
手段が目的化してしまい、今やなんのためのAIIBなのかシルクロード一路なのか中国20ナントカなのかわからなくなっている。
(面子を守るために他国に協力求めているとか意味わからない話に)
●そんな「金、金、金のインセンティブ」を米国に叩き潰されたら国の体制がもたない
どこから考えても「対米交渉で妥協せざるを得ない」
結果として(投資の自由化など米国が求めている要求に応じれば)共産党そのものの統治能力を失う可能性すらあります。
つまり、
共産党幹部としても「(対米交渉はお前がヤレ)俺?冗談じゃないどうぞどうぞ」なんて言ってると、自分の党がガタガタになり兼ねない。
↑
ここの意味わからない人へ補足「徴税や予算編成権を失ったら財務省の権力は崩壊する」←こういう意味で→「米国の要求する経済の自由化交渉をそのまま受諾したら共産党は崩壊し兼ねない」という構造になってます。
ますます「どうするんだろ」、
(あまり報道されていませんが、F35戦闘機の設計図パクったといわれる某ナンチャッテ・ステルス戦闘機は解放軍の採用や販売の目途も立っておらず、そのままお蔵入りとなりそうだったりする。)
造ると決めた空母機動艦隊も、マジに艦隊ラインナップができちゃうと「維持費にスッゴイ金がかかる」ため、国防費を圧迫するだけの役に立たない贅沢品になってしまう可能性もあります。
現状の中国は「その空母機動艦隊は、何のため、どこに行くの?」そままかな。
(台湾の動向もアレだけれど、米国を敵に回すなどあり得ない事ですから来年政権交代があったとしても心配するような大事にはならないと思います。→中国に加担するなら台湾も米国の制裁対象になるのですから。)
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