建築物の耐用年数にも関わると言われている。
正直言ってRC造建築の”南向ベランダ・バルコニー”は弱点となる。
(この弱点を回避するため高級建築では工夫もされてはいるが)
●ポイントはベランダバルコニー部分の”ヒートシンク効果”による温度変化
●ベランダバルコニーの確度によっては直射日光があたり放射冷却現象による温度変化
●降雨によるベランダバルコニー部分の防水管理
●ベランダバルコニー部分の洗濯もの干し可時錆などの問題
●ベランダバルコニー構造が暗に規定する掃出し窓の構造(室内・構造物への過剰な温度変化)
建築サイドが「合意があれば是非こうしたいと思っていること」
●事業ビルやホテルと同様にベランダバルコニー構造無しにしたい
●開閉を前提にしている窓はサッシ強度が降雨に対し十分とは言えないので、バルコニーレスの場合には軽い庇が必要である
●ベランダバルコニー無しが望ましいので、乾燥室などの共有ランドリールームが適切
●開閉を前提にしている窓には転落防護柵付の腰高窓が望ましい
言い換えれば、戸建て建築時の定説
(”南側に庭”があり、縁側を備え日照管理した障子で仕切られた和室が複数並ぶ設計)
【南向の住居】
主として南向きの定説は「庭付きの低層木造住宅」の場合に限った話なので、
RC造マンションの場合(高層階ならそもそも方位すらほとんど無関係)、
本来、無難に行くなら”東向き”が適切なのではないかと思う。
北向きでも決してNGでは無いが(窓前方の南面方向へ開けてることが条件)、
北向きって角度によってはできれば避けたい西日が横から入るので、そこから逆算しても東向きが理想となる(心理的にも朝の日光で目が醒めることは体内リズム調整効果がある)。
●逆に言えば
タワーマンション含む「西日対策」が言うほど話題になっていないことのが問題な気もする
<この辺の話に及ぶと>
「いやいや日本人の生活習慣としては」な論議もあると思うけれど、
その日本人の生活習慣重視するなら「住居建築は木造で」となるのですよ。
(事実、賃貸の場合でも2×4木造の方が非木造より優れていると推薦していますし)
RC造マンション論議の背景には
・宮沢政権当時の「サラリーマンの戸建てマイホームを3000万前後で」のような論議の中で(この時からバブルの始まり的に不動産が高騰し始めていた)。マイホーム(所有権)購入住宅が「分譲マンション」にどんどんシフトした背景がある(耐震性の点では有意なことだけれど)。
↑
本来土地利用的に分譲マンションは都心部など(底地価格が異常に高く)集約度の高いエリアで合理的となる建築であり、
郊外や地方では(公共建築や事業ビルを例外に)推薦できる建築では無い。
ところが、
残念ながら木造APは東京郊外でも空室率が上昇しており(日本的生活習慣提供の意味では本来優れている筈の木造住宅に空きが目立ち)、
なんとなく?日本人の住居が非木造に集約される方向にある。
■この点の論議って経済官僚や開発業者では無く、
文化人類学などの識者で別角度の研究行ってみるのも有意義なのではなかろうかと思ったりする。
ある意味「RCマンションの方位」←この言葉自体が様々な矛盾をその背景に含んでいるのかも知れない。
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