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階層と体感上の広さには相関関係がある(高層階リスクを考える)

2019年10月25日

単純な遠近法の話です
1階より2階、2階より6階、6階より10階の方が?
「高くなればなるほど、体感上の部屋の広さは狭くなります」
(これを覆す唯一の方法はルーフバルコニー)

理由は簡単で、
地面が近いとグラウンドのサーフェィスってのか居室の床面との延長性錯覚って言えばいいでしょうか(縁側から庭を見た時の広さ感は縁側の床面積と別の空間性となる)。
延長間というか窓の外への広がり感が、全然違うからです。
逆に言うと、高層階は屋外グラウンド(地面)との関係からすっごく距離が遠いため、孤立感があるとうか「床面積だけでスパッと切り落とされる」かのような閉塞感が発生します。

※裏取りされていない参考意見として
高層階の見晴しも”見下ろし感”に繋がり、心理的に浮世離れというか、
「俯瞰過ぎる」ことが子供の精神発育に問題をきたすという意見もあります。

■■■<話を建築に戻しますが>■■■
高層階建築の問題として、
過去内見事例で某目黒のマンション(且つ高台から見下ろしロケーションでした)、
階層は14階だったのですが、古い建築でバルコニー物干しも「やろうと思えばできる」設計になっていたところ(内見されたのはルームシェア希望の女子会のみなさんだったのですが)、
1名の方が「足がすくんでとてもバルコニーに出られない」との事で、却下となった事例があります。

※実際、私も成約事例MSの物干し関係の設置状況で相談を受けて、バルコニー側に半身出て作業した経験ありますが(確かこの時11階だったと思います)、
「正直怖かったです」(笑


そもそも論的に高層タワーになるとバルコニーに出る事を想定して”おらず”、
時に中低層建築MSにおいて(本来は建築的に推奨されていないのですが)、南向きの物干し環境重視される日本的生活重視の方少なくないですよね?
(というか、むしろ一般的ではないかと)
高層階になるほど、諸般の事情からそれは難しくなります。

ホテルなどでは「そもそも窓の開閉もできない設計」メインでしょうし、


●建築として高層階はこう考えることもできます
「切り立った崖の突端に一戸建て」
なかなか通常の発想には無い事だと思います。

やはり高層階志向は(そもそも不動産のファンダメンタル上高層建築はド・都心であることが条件)、都心のホテルライフ的な生活志向を前提としており、
(且つどうでしょう、本当の高級ホテルは中低層までは言いませんが、高級であることと超高層志向が被るのは米国だけではないかという気も、、)
「ご自身の生活志向との一致をしっかり考えてから」だと思います。


※個人的には木造AP1階派なもので、
本記事には若干見解に偏りあることをご容赦ください。




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posted by kagewari/iwahara at 15:24 | 部屋探しの心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする