時に、「ロシアは歴史的に怖がりで緩衝地帯がどうしても欲しい」と説明されることあります。
それは間違いではありませんが、
この話の本質は世界的なMAD(核の相互確証破壊)の均衡が壊れることを意味してます。
ロシアの庭先にNATOの核ミサイルが配備される可能性は「キューバ危機と同じ」だからです。
よくもわるくも世界の核は米ロ二か国の均衡によって平和が保たれており、
当時ソ連フルフチョフが米ケネディとの協定でキューバへのミサイル配備を停止したことは「大変なことになるのがわかるだろ」って合意に他なりません。
現在ロシアが盛んに言ってるNATOの東方拡大は「どういうつもりなんだ」という背景には、核二大国による均衡を壊すつもりか(米国は自らロシアにキューバ危機を仕掛けるつもりか)という意味があります。←これいいとか悪いとか全く関係無く、自動的にそういう意味になります。
※ロシア関係者から盛んに核兵器の言及があるのはそのためです。
↑
絵的には小学生でもわかることだと思います。
米ソ冷戦は終わり、核軍縮が大幅に進んだのも事実ですが、
”できちゃったものは仕方がない”的に、その後も米ロは核大国として双方均衡を保っています。
(八百長でもなんでも均衡なんですから、《世のため人のためというか》いきなり兄弟のように親しくすることもできません。←仮に米ロ軍事同盟が成立すると、小規模核保有国は即時滅亡の危機に直面しますから、世界の安全保証は大混乱になります。)
巨大な食料品スーパー2社が「商圏を棲み分けているようなもの」です。
【ウチの目の前にトンデモディスカウントを出店するのか!】と考えるとわかりいいでしょうか。
(或いはNATOを大規模FC店と考えるのもいいかもしれません)
●何々町の何屋さんにも自由にFC加盟店になる選択を行う自由はある筈だ
それはそうなんですよ(法律で決まってることではありませんから)
また、ウクライナは実際のところEUにもNATOにも入れない実情あったので「余計に何言ってんの」って話だったんですが、、、
このFC加盟店の棲み分けは”上の人達で決めた話”であって、半ば紳士協定です。
これ契約とわかるもの残せば双方が独占禁止法違反でしょ?
※与野党対立と(八百長でも対立することに意味がある)、大政翼賛会の比較で考える方がわかりいいかもですね。米ロを”与党野党で考えるとわかりやすい”世界議会で考えた場合両者の核均衡で世界議会の民主化が担保されるんです。←両者で大政翼賛会になると、弱小政党が淘汰されるように弱小国の存在意義が失われる(主権が怪しくなる)。
(国際政治で言えば、世界征服の陰謀みたいなことになってしまうってことです。「一部の国だけが世界滅ぼすほどの核兵器を防衛目的も無いのに保有している意味がそれ以外に無い」からです。←かといって米ロがそういう誤解は困るから全部廃棄しちゃおうかともできない→中国から北朝鮮・イランまで何するかわからない核保有国があるからです。)
だから、紳士協定なんです(逆に小惑星地球に衝突なんて時には即時米ロは協調します)。
↓
■与野党対立で考えてみてくださいよ、
いずれも同じ国の国益を考えているんですよ?「対立する必要が無い」という点では、米ロの何倍もそうですが、談合による大政翼賛会的な動きは「民主政治の死」と呼ばれるでしょ?
※政権と政策的に対立する課題がある時、陳情する先が失われてしまう。
↑
※兵器体系的にもそういうとこあります(米ロが談合した場合、そこと喧嘩してしまうとどこからも有力な武器が買えなくなってしまう)←事実非同盟第三世界を標ぼうしていたインドは欧米の武器を買えず、当時ソ連から武器を購入しており、その流れで現在も主力戦闘機などをロシアから購入してます(インドは今回のロシア経済制裁にも参加していません)。→米ロの対立が無かったらインドは丸腰同然でどこぞの属国になるしかなかったことになります。
■だった筈なのに、一部が(特に米『民主党』)「ウクライナは絶対NATO入れるからヨロシク」とかやらしたワケで、
(繰り返しになりますが、何々町の何屋さんが個人的希望を表明するのは自由ですが、同じ地域の大店であるドイツやフランスも”にわかに賛成できない”言っていたのにです。→「ミンスク合意」の当事国ですからドイツもフランスもウクライナに「ミンスク合意(ドンバス戦争の停戦)」を守るよう求めていた。)
ロシアFC本部は2014年から「どういうことなのか説明しろよ」というスタンスでした。
ウクライナは(ミンスク合意を守らず)東部ロシア系住民への軍事攻撃でロシアを挑発し続け、
米国FC本部はウクライナの民族主義右派民兵過激派(国家親衛隊)に(準FC加盟待遇で)軍事支援してました。
大雑把ですがNTO東方拡大のバックグラウンドはそういうことですね
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コメント欄は承認制です
(評論記事等はコメント欄を予め閉鎖する場合があります。また、一定期間を経過した記事のコメント欄は利用できません。てか現在は”ほぼほぼ”閉鎖です)
詳細はサイドバーコメントリンク説明参照
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━