知らなかったのですが、そもそも米国でリーマンショック以降に「自分らしい生き方の見直し」的に、元来貧乏長屋的なイメージだったトレーラーハウスが見直され、そこから移動可能なタイニーハウスなる文化が地味に伸びたものが日本にも小さな流行になったものらしいです。
※ワンボックスをキャンピングカーのように改造するのも同じ流れ(米国にも米国なりのミニマリズムの端緒があったのでしょう)
調べれば格安の面白戸建てが山ほど出てきますが、
そこはそれリスクもあるのであって(高級タイプはそれなりに高価ですし)、
不動産関係の立場から見ていくと、
「RC造の狭小1Rでもいいでしょ」と思うのでした。
理想は中銀カプセルですが(あれも言えばコンテナハウスです)、
設計上著しく無理があり(配管メンテナンスなど特に大変だったらしいです)、
そのまんまはどうかと思いますが、プライバシー度性能の点から「所謂投資向き1Rでは役不足なんだ」というのは間違い無いでしょう。
かといって1Rを内廊下などでセパレートしてという贅沢な構造は限られており(東○系のアパートメントシリーズという実験的なものが何棟かありまして)、むしろ高級系になってしまったりするのですが、これを地元工務店さんに郊外のなんとわなしの小規模マンションとかでチャレンジして欲しいんです。
過去に小規模デザイナーズの秀作にも類するものありましたが(巧みに小規模住宅なのに壁の隣接を避ける)、設計意匠は「床面積が狭くなるのを覚悟の上でセパレートを優先する」です。
●設計の目標は、キャンピングカーやトレーラーハウス的個別性や完結性
ここにオートロックを合わせれば高度にプライバシー度も高められます(オートロックの仕組みはさして高度なものでなくても、小規模建築であれば防犯性も機能します)。
6帖1Rの標準床面積は17平米ですから、
狙いは「15平米以下で高級感のある意図したコンパクト1Rの設計」です。
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そのままだと工務店さん頼みで終わってしまいますから、
賃貸住居で類する模索はできないものかと言えば、
探せば可能じゃないのかしらと思います。
外観からして重そうな高級感あるシリーズ名のついたRCを狙い、一番狭い間取りの部屋を探す。
後は(家財を最低限度まで削り)インテリアで想定外なレイアウトを目指してみる。
「タイニーハウスやコンテナハウス」や「ひとりキャンプ」の類似性(狭小1Rでいいでしょw)
2023年07月06日
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