それこそ一部の陰謀説に、プーチンが主張する”多極化社会”というものが、ドル基軸通貨社会の崩壊や金本位制による国際金融資本に対する挑戦であるみたいなことを言ってる人がいますが、(話としては面白いのでしょうけど)BRICsの存在はそういう話ではないだろうと思うんです。
ご存知のようにロシアはドル建てでGDPを計算すれば韓国以下みたいなことなりますが、国力は全然違いますね(そもそも各国物価が違うんですから《ロシアに関しては原油生産国であることや自力で兵器を開発生産する能力があり”ほぼほぼ同じ性能の兵器価格が米国製兵器の5分の1”とかなってるのがその象徴》)、実際の経済力を計算する手法もあるようですが、パワーポリティクス的なことを言えば「核弾頭の数で計算すればいいのです」←現代のブレトンウッズ体制というのは「軍本位制」のようなもので、世界経済のドル基軸通貨の信用を担保しているのは言うまでもなく世界に展開している米軍です。
●単純な話、日本の円は「日米安保本位制」(或いは米ドル国債本位制)だと考えることもできます。
話をBRICsに戻しますが、
プーチンロシアは説明するまでも無く「反共産主義」であり、BRICsを中国を中核に持ち上げるような左翼的論調には乗っておらず、(彼の言う”多極化”の肝はここだと思うのですが)ロシアは組める相手がどんな体制だろうと(内政干渉してこないなら)気にしないってことです。
逆に言えば、組めない相手(敵対関係にある国)が、民主制であろうと「敵は敵」。←彼の言ってる多極というのはそういう話なのだろうと、
※つまり、米国のウイルソニアンが妄想したような「世界が民主化すれば戦争は無くなる」(逆らう相手は”その民主制は希望と違うからカラー革命で転覆させてやる”ってことらしいですがww)←こいつへのアンチテーゼです
ロシアや中国にとってデカイのは、G7経済圏と少々疎遠になっても「食っていける」ということで
【大東亜共栄圏】思い出してください(そういう意味ですよ)
プーチンにとって、視野にあるのは(実はNATOでは無く)EU帝国のことだと思うので、
西側G7としては「どうやっても未来永劫敵として存在し続けることなってしまったかも」って話です(G8とかもう無理)。
↑
■しかしですね、この状況は西側陣営にも悪い話ではありません
BRICsには覇権主義もそれを可能とする実力も無いからです(生存圏ですよ)
ちょっかい出さなければ喧嘩にはならんのです。
※絶賛経済崩壊中の中国にしても(流石にいくら経済崩壊しても毛沢東時代に戻ることは無いでしょうが)、ロシアにしてもなんだかんだ自国防衛に手一杯で(シリアの支援ができる程度)、このまま穏便にいってくれれば(またぞろ米国が中国大成長時代みたいに関与しなければ)「彼らはその生存権の中で中堅国家として収まってくれるのですから(ドル体制から抜ける=海外からのバカ投資で大成長とか起きない)」
→このバカ投資も本来《発行し過ぎで》暴落するはずのドルが国際基軸通貨であることと米軍の存在で暴落しないので=”アホみたいに余ってる《本来価値より高く使える》”のが発端ですから←皮肉なことにこの状況が現代金融経済学みたいなのを導いたのだと思います。
何をとち狂ったのかおかしなことしてる米国がトランプ再選などでアメリカファーストに戻ってくれれば、案外世界は各国持ち分でバランスするのではないでしょうか。←”多極化”ってそういうことでしょう。
(米露が全面核戦争するなどということは起きないのですから《仮に起きても地球上全員ほぼ死亡するので誰もそれを観測できないww》=そこは考えておく必要性が無い)
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