これ言うと余計叱られると思うけど、(ほんと阪神ファンのみなさんゴメンなさいね)
あまりのヤジで仮に左腕のワンポイント系投手がシュートを投げられなくなり、外角とわかってヒットを打つようなことがあれば、近本選手も喜ばないと思うのよ。
鉄人衣笠の名言に(巨人西本から四球で骨折も出場)フルスイングして「三振した三回目のフルスイングは西本君のため」だったかな、こういうのあるでしょ。
(衣笠は謝罪に来た西本に堂々とシュートを投げるように伝える)
近本選手のデッドボールの件で言うと、
巨人の高梨投手に始まるんだけど、シュートピッチャーは当たってもゴメンナサイでこの球種を使っているところがあるのは野球界セオリーのひとつで(勿論当てたいとか100パーセントありません、左のワンポイントで左打者に当てていたらその一球で投手交代の可能性もあるため、選手生命に関わることだからです)、いちおう巨人でリリーフとして地位を築いている高梨投手ならまだしも、ヤクルトの山本は(ロッテとトレードだったかな)今年ダメなら終わりかもしれないギリギリで勝負してます。
阪神の場合近本君の次が中野君で同じ左ですから、そのまま投げられる可能性ありますが、仮に2番が森下君だとしましょうか?おおよそ投手交代で(通常のヤクルトなら)大西君か今野君になります(いかにも痛打されそうですよね?しかも近本選手は盗塁ができる)、仮に打たれた場合防御率の数字が落ちるのは山本君なんだから。→絶対に当てたくないんですよ。
それから古田が彼のyoutubeチャンネルで証言してますが、
ホームランになりやすい神宮をベースにしているヤクルトの場合、通常なら外角低めがセオリーのタイミングで内角シュートを選択するケースのが多かったと証言してます(これに対して札幌ドームがホームだった鶴岡捕手は外角低めさえ出しておけばホームランは無いからと語っており)、つまりヤクルト捕手の配給は「打者が外角低めだな」と配給を読むタイミングほど、裏ということではありませんが(外角を狙われたくないので)内角シュートの選択が伝統的に多いんです。
※その動画にもおかしなコメントついてましたが(本編見てるのかなと、、)
昔はデッドボールの多い打者に金森選手っていましたが、
小兵の打者としてもバッターボックスギリギリ前に立って(投手は当てたくないだろうから)外角を投げさせる(内角は逃げながら当たって出る)生き残り方ってのがありました。
ですから小兵で外角低めを拾える、或いは引っ張れる左打者はヤクルトの捕手の配給だと「外角スライダーがくる、ここだと踏み込んで当たりやすい」のです(小兵の選手ほどベース板の幅と身長の相対差からストライクゾーンの幅方向が広くなるどうしても外角は踏み込まざるを得ない:逆に長身の選手は高低幅が広くなりますね)。
※先日(ドラゴンズファンのみなさんゴメンなさいね)ヤクルトの木澤が石川選手危険球退場ありましたが、このケースも同じでした(石川選手のツボは外角甘目の変化球ですから《カットボール投げそうなタイミングでシュートの配給だったのではないでしょうか》)
少し後ろに立ってくださいとは言いませんが、
当たってしまったことは高津監督も謝罪のコメント出してます。
(落合は狙われるのが前提で、まず逃げる構えからオープンスタンスだった《後に古田もこれを出塁した際にファーストベースで「当たり前だろ」と忠告され”逃げながら打つ”方向になってます》)
デッドボールでブーイングするのはメジャーでも常識なので全然OKだと思うんですが、
ワザと当てただろってのは(特に今回のケースでは)誤解です。
確かにどんどん踏み込まれて外角球を余裕で引っ張られているケースでバッテリーコーチが内角で身体を起こしにかかれと指示することはありますが、山本投手ぐらいのキャリアだと死活問題であり「絶対当てたくはないワケで」(生え抜き中堅投手でそろそろお迎えのベテラン投手ではありませんから)
●激しい抗議を受けて、台本読んだだけの球場案内MCまで謝罪するに至ってます
そこは村上にでも当ててくださいとも言いませんが、
骨折など怪我に至るデッドボールの大半が(私の長いプロ野球視聴経験ですと)「打者がアウトコースの変化球を引っ張りにかかって踏み込んだ時に内角球が外れてきたケース」で、
むしろ(星○ドラ○ンズ一期じゃないですけど)当てにいく場合(敬遠で中途半端に外すと調子狂うので大きく外せなかった槇原投手ご存知ですよね?《だから敬遠球を後に新庄選手が狙ってヒットした》)、投手もフォームなどを崩したくないので、打者の背中を通すとか足元を狙うなど意図的に形を変えてきます(大袈裟に)。いつものフォームで本気のシュートで狙うとか(そのコース練習しませんから)不可能なんです。一歩間違うとフォームを崩したりイップスになってしまいますから。
岡田監督激怒してますが(選手守るため当然かと思います《コントロールない投手が内角投げるなやも理解できます》)、これもベンチワークです。岡田監督もそこわかって発言してると思いますよ。
遺恨試合になっても、(不謹慎ながら)面白いので歓迎ではありますが、
大事な事は、ヤジは全然OKだと思いますが、
それで近本選手がやり難くなるのだとしたら行き過ぎだと思うんです。
(いつだったかな、巨人の原監督がアレってタイミングで高梨投手交代させたケースもあったと思います。「そういうことなると違うでしょ」《記憶違いだったらゴメンなさい》)
ヤクルトの例で言えば、OB列伝みたいなものだったかな、
確かハウエルだと思います。
古田が狙われ続けることなどに激怒して「どうしてこの球団は報復しないのか仲間を思う気持ちがないのか」とチーム内で激怒していた逸話があります(チームメイト的には実際に野村ヤクルトが報復していたとか”無い”んですよ)。
各方面からは狙ってるだろと、捕手の古田は厳しい内角球が続くことになりますが(これを狙って開きまくってホームランにしたため30本打ったことがある)、外国人助っ人から「どうして報復しないんだ」とチーム内で不協和音が起きるほど報復とかやってなかったんです。
野村ヤクルトはとにかく配給厳しかったですから(相手に余裕で読まれて痛打されるのだけは許されない)、
内角のシュートは「打者が外角ヤマ張ってる時にこそ投げろ」であったので(ビシっと決まれば見逃し三振)、
これが外れると当たることがあったのは事実なんですが、詰まらせて打ち取ろうとしていたのであり当てるつもりは無かったのです。
(古田が証言してますが、某球団からトレードで来た投手が時に自分で報復球を投げたことはある。《投手が報復投げる投げる言うので、そういうの投げられないようにスライダーを指示したが、すっぽ抜けてまで背中を通し乱闘になった逸話を語っている》)
阪神ファンなら野村阪神当時の遠山VS松井覚えていると思います。
遠山はコントロールがすこぶるよかったですから、デッドボールはほとんどなかったと思いますが、
意外なタイミングの内角シュートで松井が見逃し三振って珍しくなかったと思います。
野村監督が指導していた配給の基本です。
(野村監督は外角低め原点論者ですが《この場合直球》、配給を読まれ外角低めの変化球狙われて痛打されるのを最も嫌っていた)