最初の中東戦争が鍵なのだと思いますが、流石に当時のことをまとめて解説している人もいなければ(というかわからないのだと思います)、その後戦争を何度も繰り返してますから最初の中東戦争を振り返ったところでどうにもならないのだと思いますが、ひとつの鍵はアラブ氏族社会においてアラブ人的な民族意識と国家が結びつくようなイメージは無いのだろうと思います。
現にアラブ国家連邦をって雰囲気はありませんし、(イスラム帝国はありましたが後にオスマントルコになったように結果として多民族国家であった)ご存知のようにイラクやシリアには当時のソ連の影響を受けた世俗主義のアラブ社会主義バース党も存在し、厳密に言えばアラブ諸国は東西に分かれていたことになります。
英国統治前のパレスチナはオスマン帝国の一部であったワケで、国家として独立していた時代があったのか(遡ればあるのかもしれませんが)、あったとしても現在の体制にアイディンティティーとなるようなイメージは無く、英国が統治を引くって段階でシオニスト過激派が起こした事件などで多くのアラブ人は逃走し既にパレスチナ難民の形になってから戦争が勃発します(それをいいことにユダヤ人は占領地域を拡大する《その時から今と同じですよ》)。
この戦争のイメージも「エジプトVSイスラエル」に近いもので(wikiによると後からサウジも参戦とありますが主力のイメージはありません)、アラブ義勇軍なども存在したのは事実ですがどうなんでしょう、(パレスチナ難民の件はきっかけであり)オスマントルコと英国の紛争の延長の色彩も濃かったのでは無いでしょうか。
専門家的にはオスマン帝国と現在のトルコは同じ系列に見てはいけないということのようなんですが、仮に上記の経緯から見れば(アラブの問題というより)、現在のエジプトとトルコが英国と話をつける問題であり(ちなみに国家樹立に前後してシオニスト過激派は英国に対するテロも行っている)、イスラエルと事を構える形になってしまったため余計ややこやしくなってしまったと見るべきでしょう。
(イスラエルとしては「その文句は英国に言えよ」となるため)
※こんな事言うとトンデモですが、ハマスが攻撃するなら英国でしょ
■極論「パレスチナ人もイスラエルも本来の当事者では無い」←代理戦争どころか、代役戦争になってしまい”物語の筋ももうよくわからなくなっている”。
本来の当事者は「エジプトやトルコと英国でわ?」
wikiによると、最初のアラブ義勇軍を率いたアブドゥル・ラフマーンも反ユダヤ主義を非難していた穏健派であり、戦争で想定していたのも(パレスチナ国家の樹立では無く)自治権だったという話です。
彼らにも「パレスチナってオスマンの一地方だったけど国じゃなかったよね」という感覚だったという意味かと。国家の意識が無かったため、シオニストのテロを契機に多くが逃げて最初から難民になってしまったということなのではないのか(国防軍のような存在が無かったからでしょうか)。
●この点不動産の見地から言えば、
土地を入手した経緯が譲渡を含む二重契約だったり揉めているんだが、双方に当初からの国の土地としての所有権などの証明は無く(古代の話はあるが当時の社会に対して証明となる権利書みたいなものではない)、「一度他人の手に渡ってからの相続権の争い」のように解釈する方が自然なのかも知れません。
(個人的にはこの紛争は「アラブVSユダヤ」でも無く「イスラム教VSユダヤ教」でも無いのだと思います。当事者として微妙な権利主張者が、土地入手の経緯も曖昧な中「双方があり得ない主張をしている」的なもので、その周囲にはアラブ世界がありましたねって話なのでは?)
まず、不可能なんだと思いますが、
国連からもう一度「エジプトとトルコ、英国の交渉に委託して本筋の合意を出してから《まとまらない場合、この三国で戦争して決めていただく》」それをたたき台にして現在の当事者で和平案をまとめるではいかんのでしょうか。てか、パレスチナ方は全ての交渉をエジプトに委任して責任取ってもらう(異論のあるパレスチナ人をエジプトがエジプト国籍を保証、ユダヤ人は英国が英国籍を保証し保護するなど)とかの案のがいいのではないかと思うんですよ。
聖地の論争もありますが(むしろ煽りネタになってませんか?)
イスラム世界的にはサウド家がメッカを統治しており、現世的には被って無いですよね?
「最初から何か違う話が、横から煽られて全然違う話になってしまってる気がするんですよ」
(ですから第一次中東戦争時にサウジは最初参加していなかったのでは無いでしょうか)
つまりコソボや北方領土のように、(嫌がらせでワザと解決しないように)仕組まれた紛争ネタの可能性だってあり得る。→だったら責任者出てこいのが先ですよね、
(北方領土の交渉も、ロシアと米国にその責任があると考える方がわかりいいでしょ。「アンタ達の責任だろと」)
※やはりというか、今回のハマスの攻撃を→「ハマスの政治指導者は知らなかった」という報道が出ています(情報が洩れることを恐れたため)。勿論イランも本当に知らなかった可能性がある(イラン黒幕論の人には信じ難いと思いますが)。武器を与えれば軍事部門が暴発することを知っていた者がいたのではないか?ひょっとすると、ハマスの政治指導者の本音は「困った事になった」なのかも知れないってことです(勿論パレスチナ市民も)。でないと今回の攻撃の無茶苦茶ぶりが説明できない(しかも軍事部門は残虐行為を自分で発信して”かかってこい”とアピールしてるんですよ?)。
イスラエル宗教右派の弾圧や虐殺について話も出てますが、それはヨルダン西側の話でガザではありません(この件でイスラエルが警戒していたのはヒズボラです)。←勿論関係無いとは言いませんが、イランが本気で戦争したいなら「自分でやればいんですから」(この件に強く関わるイスラエル現政権の宗教右派は堂々とイランと戦争すると豪語していますから「それが動機なら自分で直接先制攻撃するののが早いでしょ」)