ネット界隈では随分論議になった「セクシー田中さん」事件ですが、犯人捜しは得策では無いなどの穏健な論議の中でも「とにかくTV局が悪いのは定説なので、そこは横に置いておく」な扱いになるほどで、ええ、業界人の話からですよ。
その論議の中、「漫画原作のドラマ作成と改変の是非」に展開する中で、
TVドラマには限界がある(製作期間を長くもてる映画とは全く違う)、しかも金出しているのが企業なのだから、コンテンツとしても「番組全てが大掛かりなCMと思った方がいい」という話が語られていました、ええ、業界人の話からですよ。
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ふと思いませんか?
この論議は地上波TV局の体質を論じたもので、TVドラマに限った話では無いことです。
■特に日本で最も広告費が大きいと言われているのが不動産業界ですが、
私も業界人のひとりとして、いつも違和感あるのが「地上波報道における、分譲マンション価格の報道です」。これがバラエティ的なコンテンツならまだしも、報道で行われていることは悪質極まりないと申しましょう、「あー確かに、報道も大掛かりなCMのひとつだわ」と思ってしまいます。
※類似のものにNISAと株価報道があります。
業界的には昨今の分譲マンションの3割は投資目的購入であり、この投資行動でマンション価格なりが大きく変動することが知られています(逆に言えば実需要は7割に過ぎない)。
不動産投資の動きが強い時には価格が上昇しという投機的な要素が大きいんですが、
報道ではあたかも昨今の物価高の影響でみたいな?(確かに資材価格の上昇はありますが、これも市場であり10年後はどうかわからないことです)
いやいや、全然違うでしょ、、、
(それなりに呼応する投資需要がまだ顕在が正確でしょ)
■この報道のどこが悪質なのかと言えば、市場動向で値上がりもする分譲マンションの価格が「何かいかにも正価であるかのような印象操作が行われている」ことです(確かに株価のように報道するのも違うと思うけれど)。
実際私はHP公開情報のメンテナンス作業で、部分的になりますがルーチンで中古売買物件の動向を調査していますが、中古マンション市場で優位な価格上昇を感じたことはありません。
言えば「新築分譲マンションは概念の違う商品(若干金融商品的傾向すらある)」というのが本音です。
というような実情が、報道されたことをただの一度も観た事がないのです。
※困ったことにメディアの一部は払い下げられた土地を開発して自分で不動産経営してますし、、
なるほど、地上波TV局というのは(これがですねNHKもそうなんです《どういう利権構造なのか》)、報道さえも大掛かりなCMのひとつに違いない。