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ドイツの地方選挙で右派躍進(らしいです)

2024年09月03日

フランスでもアンチマクロンのデモが大規模に行われてるのだったかな?
現代グローバリズム覇権主義時代のナショナリズムは右翼では無いんですが(逆に右翼は現代のナショナリストとは言えない)、メディアが右派だ右翼だ言うのでワケがわからなくなるとこあります。
無知を前提とする(世界がどうなっているのか知らずに)ナショナリストは自動的に民族主義みたいになるので右翼になりますが、
混乱する世界情勢を理解した上でのナショナリストは「自然権としての自由主義者」になるので(典型が英国で起きたブレグジット)、そこに時々勘違いした右翼が紛れ込んでくると無用な混乱も起きたりしますが、現代ナショナリストの本来の姿は右翼ではありません。
※今回ドイツでAfDが勝利したのは旧東独地域のようですが(移民反対ウクライナ支援反対)、それこそ地域の個性、多様性そのものです(グローバリスト、ショルツの政策を十分知った上での選択)。

これがよくわかるのがトランプ大統領のアメリカファーストで、
代表的な政策は「関税自主権の行使」です。
(国の独立性、個別性、個性、国民主権、自由主義)
近代の(日本なら江戸時代から明治維新前後)不平等条約や植民地主義など引き合いに出せば、他国に関税自主権を奪われるなどが代表例ですから、当時は当時で(明治維新なども)国家の主権回復という意味で右派の動きではありますが、他国との政治的駆け引きを前提とするものなので、民族主義とは異なります(近代も「そこに勘違いした右翼が」って現象はありましたけど)。

土地が狭くて農業のコストが高い場合、そこは関税で自国の農業を守らないと食料安全保障上、他国の言いなりになってしまいます。「自由貿易ガー」って商売レベルの話ではありません(帝国時代のように植民地から調達できるならまだしも、国際ルールのナントカって事になると《新自由主義経済》「商売の話で軍事的安全保障の枠組みにも自動的に組み込まれる」事になります《自衛権すら失う》)。グローバリズムが「現代の植民地主義」と言われる所以です。
※メルケル政権時代のEUは独逸第四帝国などと呼ばれていました
※トランプ大統領が多国間自由貿易協定を毛嫌いする理由です

何か勘違いした楽観主義者の方は、
「その運命共同体で《個別の自衛権が失われても集団的自衛権は残る》平和になるのだから、世界平和でいいじゃない」となるのでしょうが、
個別の国の伝統文化も失われますから(経済圏公用語中心になるでしょうし)、覇権を握る一部の有力国家を例外に中小国は従属国になるだけです。
(日本はそういうなの慣れてるかも知れませんけどねww、英語教育強制されているのに80年ロクにしゃべれる奴がいないという非常に強度の高いサボタージュスキル持ってたりしますから。《今頃日本語は話せても漢字は書けない若者が中心で主に英語で会話する国になっていてもおかしくなかった》)
多様化どころか、全体主義以外の何物でもありません。
※しかも、発端となる動機の「商売のためのルール」で主たる利益を得るのは主要国の大企業であり、その富は1%のエリート階級に集約されるので「誰のための多国間協議なのか」って話です。


●大国と対抗するための、近隣諸国の経済圏は全く別の話なので、そこは勘違いしないでくださいよ。この場合は「その関係国同士で安全保障上の同盟関係などが先にあって」の話です。
時にこの部分が混同されて論議されるのでワケがわからなくなるのです。
(私も当初TPPには反対でしたが、”対中国安全保障諸国として”の意味合いになってからは賛成してます。←この意味合いの変化は、トランプ大統領の判断で米国が脱退したからです。)

なんたって、最大の皮肉は
■「その運命共同体で《個別の自衛権が失われても集団的自衛権は残る》平和になるのだから、世界平和でいいじゃない」とか言って→仮に世界が全部EUになれば、ある意味多国間経済協定の無かった時代に戻るだけです。
世界がNATOになっても、NATO国同士で紛争が起きた場合”関係国の自動参戦”はいいとして、どっちの味方をするんですか?ww
(仮にウクライナがNATOに加盟しても、将来的な話になればウクライナはロシアに限らずポーランドと軍事紛争が起きる確率も高いと思うのですが、この場合ドイツ軍はどちらに自動参戦するんですか?)
 ↑
これを防ぐには?有力国による強力な中央集権、左翼リベラル独裁全体主義が必要になります(現代で言えば”法を武器化するポリティカルコレクトネス独裁”)。
現在の中国や、昔の忌むべきソビエト連邦そのものです。軍国日本が想定した大東亜共栄圏も類似したアイデアだったのでしょう。
(そもそも、この手法は歴史的にダメが出てるんだから、)


posted by kagewari/iwahara at 14:57 | ニュース・特集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする