(どうですか新人の方、部屋はもうきまってしまったでしょうか)
まず、ちなみにですが
私の実家(北海道)の場合、庭は南東で(こちらは採光メインでは無い)、
主たる採光窓は南西です。西日も入るため明らかに南西の日差しが強烈で(正直言うと西日が入り過ぎて設計ミスかな)冬には暖房効果があるほどです。
真南に向いてる面はありませんが、そもそも南東側はそれほど強烈な日差しは無く真南はその中間ということになります。
北西側も”前方さえ開けていれば(真横から日差しが入るので)”俗に言う日当たりが悪い環境にはなりません。日照全体で言えば北東が若干弱いかな?というぐらい。
(これは雪解け状況などからも確認できます)
そもそも真北でも朝は左から、夕方は右からピッタリ日差しが入るのですから、
窓の外側前方に十分空間があるのか?←こちらのが重要に思います
加えて、冒頭記載の「北東が若干弱いかな?」という部分も、気温が下がる夜にかけて(自分の建造物の陰になるため)外壁温が下がる傾向があるためかなと思われで、
●何が言いたいかのかって
区画整理が進む東京の場合、方位はだいたいその四方面に向いてますから、
(前述の弱いかなという北東向きは滅多に無い←というかこの北東も朝日中心に室内が日に焼けるほど日照と紫外線入れたくない場合ベストとも言える)
気にかけるべきは「前方屋外の空間であって方位では無い」ことになるんです。
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勿論のことですが、東京の建造物も北側風評南側風評から、敷地に対して南側を広く取り北側をギリギリに寄せる傾向があるので(とわいえこれをやると戸建ての場合広く取りたいエントランス側を見南にすると庭が北になってしまう)、特にマンションなどの場合北側窓の外が隣接する建造物がすぐ近くなんてことがあるのです(こうなると真面目に冬寒い《かといって熱伝導率の高いRCは夏の熱射がもろに床伝わり中に入るのでベランダ側に高い外壁設けてるぐらいです》)。
結論:方位はあまり気にしない方がいい(少なくとも調査条件にするべきではない)
むしろ環境的にベランダバルコニー側の「前方屋外の空間が十分広く取られているか」←ここを内見で確認するのが吉かなと思います。
※事実、過去無数に内見している経験からRC造でバルコニーの外壁が低い南西側窓付近のフローリングが熱くて歩けないほどだったり、縦長の1Rの側面南側ルーフバルコニーの部屋で「灼熱地獄でこれは無理ですね」などの事例がありました。
単純に日差しが好きな方には南西向きがお勧めかなと、
人体の生理的には朝日で起床スイッチが入りますから、そちらを優先させたいなら東向きや南東がベターに思います。
(真南は太陽の天頂にあたるので室内側への日照も限られる部分も南向きが好評な理由のひとつだと思います。北側に似て日照は横からがメイン《南側日照は真上から差す》)
※ちなみに紫外線と皮膚がんの関係から健康上のリスクにもなる欧米の白人文化では、戸建ての場合に一番いい夫婦の寝室やゲストルームを北東や北向きに設計する場合もあると聞きます。