同じじゃ無いですが類似例は「リベラル改革派と左翼は大違い」でしょうか。
(現代では米国『民主党』で発生した左翼議員の発言権が増して中道のリベラル改革派が乗っ取られている状況《献金システム「アクトブルー」が原因という説がある》、などが世界的にも影響し現状そう見えないかも知れませんが本来はこちらも大違いなんです。)
文明化の流れで言えば、産業革命以降社会は進歩してますから、そのベクトルの流れから言って「広い意味の左派が優勢」であるのは自然で、世界的に必ずしもそうでなかったのは、俗に言う極左分類に入る「マルクス経済学」がトンデモだったからです。
(その一派は武装革命を掲げていましたら《そんな右翼おりませんから》、冷静に言えばテロリストみたいなものですよね。歴史的に欧州の宗教戦争などの経緯があるので仕方がない側面もあるんですが、政治学的にはあまりにもトンデモになってしまいます。←「民主主義」のルール適応外だからです《そのまんまルール違反です》)
苦肉の策で、共産主義を恐れる経済界が保守系右派をバランスとって支持せざるを得ない状況となり、何やら妙なねじれ現象が「昭和」という時代を作ってました。
ですから自民党の本質はリベラル派が優勢だったんです(当時はハト派と呼びました)。
そういう形にしないと、仕方が無かったんですよ。
それがインターネットの時代となり、社会体制も十分に自由な(リベラルな)方向が行き渡り、現代の保守はその状態(世の中が十分に自由社会になったの、この状況)、この状態を保守するのが現代保守派になります(安倍政権の政策の多くが「昭和なら左派政策だった」理由←現代の保守政策は「昭和時代なら左派」になる)。
■本来は左翼過激派的思想がオワコンになってくれれば、またバランスが違うのでしょうが(マルクスの資本論は未だナンセンス都市伝説本とはなっていません)左派の”改革が遅れている”ために、(日本の政治ではいちおう”れいわ”という事なんだと思いますが期待される内容とは明らかに違う)「穏健保守という名の現状リベラル社会肯定派」みたいな期待が高まったのが、安倍政権です。
※本来は左派から「穏健保守という名の現状リベラル社会肯定派」が登場するのが自然だった(戦争屋の蔑称では無く、文字通りの意味のネオコンサバティブ台頭は自然現象で起きる筈だった)のだろうと思います(日本の場合は55年体制で左派もナンチャッテでしかなく、自民分裂により後の『民主党』ですからどうもこうも無いのですが)。
ここの根本問題(左派の”改革が遅れている”)、この現象は自民党内左派にも言えていることで、現代的な意味の左派としては時代遅れなんです。
※トランプ政権には多くの元民主党有力者が参加しており(閣僚に元民主党大統領候補が2名もいる:言えばNYの不動産屋時代トランプ氏は『民主党』に献金してました、イーロン・マスクはガチの元『民主党』支持者です)、『民主党』がダメ過ぎて(アクトブルーにより『民主党』がこんなことなった背景は時代の要請である「穏健保守という名の現状リベラル肯定派」の台頭を阻止する意図があったのかもしれません)、気が付いたら保守系の『共和党』に集まっていたという寸法です。
●時代遅れの左派系の方が大きく勘違いしてるのはここで
トランプ政権は(安倍政権がそうであったように)右派ではありません
(この表現はどうかと思いますが、好きで『共和党』に集まったのでは無い)
「穏健保守という名の現状リベラル社会肯定派」なんです。
本来左派が辿り着くべきスタンスなので、だからこそ余計に時代遅れの左翼過激派に対する態度が厳しい(「なにやってんの本当に困る、それでも君達はリベラルなのか」と)。
でですよ、
既存政党の中から「穏健保守という名の現状リベラル肯定派」が台頭してこない場合、(本来期待される筈の左派がダメダメなので)バランス捕るように保守系新興政党が登場することになりますが、どうしてもそこには「何を勘違いしたのか右翼支持者」が存在していたりします(フランスの国民連合も意識的に右翼色を排除するブランディングしてます)。
これがまた厄介なんですよ、噂によるとドイツのAFDには”困った部分がまだ割と目立ってる”らしい。
※保守と右翼はどう違うのって「保守は現状維持するから保守」ですが、
「右翼は時代を昔に戻そうとするベクトルがある」ので完全に別物です。
そして右翼には根本的な論理矛盾があるのですよ、「昔ってどこが基準か人によってバラバラになるので決して意見の集約が無い」という点(復古するのはいいけど、戦前?江戸時代?鎌倉時代?平安時代?縄文時代?どこを目指してるのかで掲げる政策は中身が全然違いますし、現代文明との矛盾にどう折り合い付けるのかみたいな説明をほとんど聞いたことが無い)。
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復古主義を否定してるのではありませんよ?
「”その時代の専門家が当時の英知を新たに紹介する”」←素晴らしい研究です
これを文明論なり哲学として活動するのは公益的です、
それを政治運動として政権を取る多数派をめざすとなると、話が違ってきます(最初から無理だからです《どの時代に復古するのか100人いれば100人違いますから》)、「私は平安時代の文化が好きですが、現代では穏健保守という名の現状リベラル肯定派なんですよ〜」←という(復古主義の部分は個人的趣味)ものでしょうよ(民主主義の構造的に「平安ルネッサンス党」とかが政権取るとか不可能でしょ、、)。
■不動産に何の関係あるのって?いえいえ深く関係するんです。
かやぶき屋根の伝統家屋を保全するのは文化的にもとても有意義ですが、どこぞの政党が建築基準法を改正して新築住戸を全て木造かやぶき屋根にするとかなったらあり得ないですよね?同じ事なんですよ。「やれ少子化なので大家族主義復活のためファミリータイプは全て3DK以上」とかなりませんよね?
不動産における保守論としては東京都都心近く各区にあるような「1Rだけ投資分譲マンション規制条例」だとか、現代社会に即した(既存価値を前提にした)保守論になるじゃないですか?そういう話なんです。
現代建築的にはどんなソーラーなら合理的なのかと論議したり(イーロン・マスクのタイニーハウスもそうでしょ)←政治で言えば期待されるリベラル派になります。
これに対して、おかしなことになった極左グローバリズムでは「問題も多いタイプのソーラーパネルを有無を言わさず全体主義で強制」したりするなど政治状況と同じ事が起きている。
<つづく>